2018-05-31

大切な人とともに過ごすための額縁

こんにちは。
majakkaのオーダーメイド額縁です。

大切な人と、ともに生きる。

離れて暮らす家族と、ともに生きる。

額縁の役目は、
壁面や室内を彩りゆたかに飾るだけではなく、

人と寄りそい、「人」とともに生きるための
開かれた窓として、存在していると。

わたしは思っています。

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飾ってあるもの、額縁も然りなのですが、
それらは毎日の暮らしのなかで、強く意識しなくても、
自然と眼がいきますし、眼に入ります。

だからこそ、納得のいく色かたちのものに、
大切なものを飾ってもらいたいのです。

majakka・オーダーメイド額縁・写真用額縁


「大切な人の、好きだった色で仕上げてください」

ほおずきと一緒にお写真をお預かりし、
製作した色額縁。

鮮やかで強すぎても、地味に暗すぎても違う。

majakka・オーダーメイド額縁・写真用額縁


ささやかに華やかに、
そしてあたたかみのあるものを
手元にある写真とバランスを見ながら、色合いを探ります。

置く場所にあまり奥行きがないので
別途に作る額縁立てを使うと仰々しくなってしまう。
ということで、額縁と一体となった立ての付いたものを作りました。

majakka・オーダーメイド額縁・写真用額縁


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もうひとつ、ご紹介いたします。

離れて暮らす家族、それぞれ、ひとつずつ持ちたい。
中に飾るものは、家族写真とのことでした。

majakka・オーダーメイド額縁・写真用額縁

ご依頼主の所有される額縁のサイズ・雰囲気を参考に、
それと合うものを2点。
材種とデザインに変化を加えて作りました。

majakka・オーダーメイド額縁・写真用額縁


壁にかけて飾ることはないと思うので・・・

というご依頼でしたので、
こちらも額縁と一体となった置いて飾れるタイプに仕上げました。

majakka・オーダーメイド額縁・写真用額縁


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お客さまのもとで、
お客さまの暮らしのなかで、
額縁の『 色・かたち・手ざわり 』すべてが気持ちよくあるよう。

丁寧にこころをこめて作ることが
わたし自身、とても気持ちがよいのです。


完成してお渡しするときは、旅立ちです。

ひとつひとつ顔のちがう額縁が、晴れ晴れと巣立っていく姿を
いつも、感慨深く見送ります。



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色の額縁(L版・2L版写真用)
サイズ:209×159㎜
参考価格:1点 21,000円

木の額縁(L版写真用)
材種:ブラックウォールナット、タモ
サイズ:159×121㎜ 
参考価格:1点 12,500円

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神戸・須磨。海と山のある穏やかな町で小さな工房とお店を夫婦で営んでおります。
それぞれに家具(夫が担当)と額縁(妻が担当)を手づくりのオーダーメイドで製作しています。
ひとりひとりの暮らしにあわせた、無垢の木の家具と、大切な想いをくるむ額縁。
お客さまの暮らしが心地よくゆたかに育っていくお手伝いをしています。

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** majakka「家具+額縁」WEBサイト ・・・→ こちら

** 額縁のご注文は ・・・→ こちらのページから



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2018-05-02

手ぬぐいと「想い出」をおさめる箱・額縁

こんにちは。
majakkaのオーダーメイド額縁です。

今回ご紹介する額縁は・・・
大切なものを、見えるかたちに、そして一緒に。

「手ぬぐいを飾りたいんです」

というご依頼の背景には、ステキな物語がありました。

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慣れた地を離れ初めての地への転勤。
不安とドキドキの織り交ざる日々。
そんなお父さんの背中を押してくれたのが、息子さんでした。

息子さんが選び、お父さんに贈ったものは、手ぬぐい。
そこに書かれた言葉

「明日は明日の風が吹く」

手ぬぐいの言葉に、ホッとするし、うれしいし、よし、がんばろうって。
言葉にのせてエールを贈る息子さんの心づかい。
それに力をもらうお父さん。
そして、その姿を見守るお母さんであるご依頼主の気持ち。

手ぬぐいを手渡されたとき、
それらすべてが重なって、胸が熱くなりました。

「これとね」

一緒に、飾りたいものがある、と出てきたのは
ご家族のもうひとつの故郷ともいえるほど大好きな旅地で得た
想い出のモノたちでした。

今回、転勤の地から、もと暮らしていた街へ戻ることに。
最初は不安だった地も、離れるとなった今では、すっかり慣れて
おまけに好きになった。

この街、神戸を離れることは、ちょっとさびしいけれど、
その節目に記念となる額縁を作りたい。

というご依頼でした。

majakka・オーダーメイド額縁・箱型額縁

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では、どんな額縁になったのかといいますと・・・

手ぬぐいという平面物と、想い出の品々という立体物のコラボなので、
奥行きのある箱型額縁のご提案を。

額縁そのものはお客さまの大好きな海をイメージして、
砂を混ぜて垂らして滲ませて、木目も見え、木の風合いも感じられるものに仕上げていきました。

サイズ、物の配置の仕方、バランス等、
図面のやりとりをしたところで、

「手ぬぐいだし、夏の感じで、スダレってどうだろう?」

と、ご依頼主から面白い提案。
さらに、それが上げ下げできるようになってたら、ステキだね。

額縁というと、固定された状態の世界を想像されますが
こちらは、その逆で、動きのある世界を飾る額縁になります。

要素はたくさんあるのだけど、大切なことは
それがひとつとして「まとまり」が生まれるように。

ひとつひとつの要素を整理しながら、製作の計画を立てます。

majakka・オーダーメイド額縁・箱型額縁

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①スダレを上げても下げても全体のバランスの調和がとれるように意識する

②想い出の品々を設置する位置、ボリュームを決める

アイテムは粘土で作られた愛嬌のある鳥と、サンゴ礁と貝。
数あるモノの中からサイズ、色味、複数置いたときのバランスを見ながらアイテムを選んでいきます。
設置の際には「どう見えるか」を意識しながら角度を決めていきます。
粘土の鳥は、傾ける角度によって表情の見え方に変化があるので慎重に。

そして、
手ぬぐい+粘土の鳥+貝+スダレ・・・
これらをひとつの世界にまとめる役割が、砂地と木の額縁。

飾るものが物語として世界を構築し個性を発揮しているので、
いわゆる「普通の額縁」におさめてしまうと、
ジオラマ・フィギュア等をおさめるコレクションボックスの額縁になってしまう・・・

つまり、中身は中身(で世界を構築していて)
額縁はたんなる中身保護の外枠の存在で、分離。
となってしまうと、
それは、お客さまの求めてるものではない。
ゆえに、難しかった今回の額縁製作でした。

majakka・オーダーメイド額縁・箱型額縁

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すべてが「ひとつ」になる、ひとつにすることで生まれるもの。

額縁が、額縁におさめて飾るということが、
想い出の保存箱として、ご家族みんなのこころを照らす輝きになる。

そんな役割を担うために額縁はあるんだな、と再認識した今回のご注文でした。



想い出のものを大切にしまっておくこともできるけれど

やっぱり、毎日、眺めてもらいたい。

だから、わたしは、それができるよう、
想い出のものが生きる額縁を
これからも、作り続けていきます。

あなたにとっての「大切」は、なんですか? 




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箱型・木の額縁
材種:杉
その他使用材料:砂、胡粉、ニカワ
サイズ:480×330×50㎜ 
参考価格:73,000円

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神戸・須磨。海と山のある穏やかな町で小さな工房とお店を夫婦で営んでおります。
それぞれに家具(夫が担当)と額縁(妻が担当)を手づくりのオーダーメイドで製作しています。
ひとりひとりの暮らしにあわせた、無垢の木の家具と、大切な想いをくるむ額縁。
お客さまの暮らしが心地よくゆたかに育っていくお手伝いをしています。

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