2018-07-21

創作額縁展、ひらきます

こんにちは。
majakkaのオーダーメイド額縁です。

創作額縁のガクブチ展を開催いたします。

通常、製作しているオーダーメイドの額縁とは一味ちがう

額縁が主役となる独特の世界をつくる、ガクブチ展です。

展示会場となります、ミュージアム

そして、緑豊かな自然の景色

それらすべてが一体となり、響いてくる展示を

愉しんでいただけましたら嬉しいです。

majakka・創作額縁展・中原あずさ


【 森と灯台 -創作額縁展- 】


とき: 2018年8月1日~10月29日

場所: えほんミュージアム清里・カフェスペース

(美術館内のため入館料が必要となります)


アクセス・詳細 ・・・→ こちら


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おしらせ:

『秋・模様』オリジナル額縁つくりワークショップも開催します。


とき: 9月29日(土) 13:30~16:00

場所: えほんミュージアム清里

参加費: 3600円(入館料含む)

定員: 4名


ワークショップの詳細は、あらためてアップいたします。

ご参加の申し込みは、majakkaのメールよりお願いいたします。

メール ・・・→ こちら

(アドレス:info@kagu-majakka.com)


ワークショップ、および、展示に関する件

お問合せ等、お気軽にどうぞ。


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ではでは、八ヶ岳の美しい自然のもとで。

お会いできることを楽しみにいたしております。



majakka・額縁  中原あずさ




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神戸・須磨。海と山のある穏やかな町で小さな工房とお店を夫婦で営んでおります。
それぞれに家具(夫が担当)と額縁(妻が担当)を手づくりのオーダーメイドで製作しています。
ひとりひとりの暮らしにあわせた、無垢の木の家具と、大切な想いをくるむ額縁。
お客さまの暮らしが心地よくゆたかに育っていくお手伝いをしています。

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** majakka「家具+額縁」WEBサイト ・・・→ こちら

** 額縁のご注文は ・・・→ こちらのページから



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2018-05-31

大切な人とともに過ごすための額縁

こんにちは。
majakkaのオーダーメイド額縁です。

大切な人と、ともに生きる。

離れて暮らす家族と、ともに生きる。

額縁の役目は、
壁面や室内を彩りゆたかに飾るだけではなく、

人と寄りそい、「人」とともに生きるための
開かれた窓として、存在していると。

わたしは思っています。

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飾ってあるもの、額縁も然りなのですが、
それらは毎日の暮らしのなかで、強く意識しなくても、
自然と眼がいきますし、眼に入ります。

だからこそ、納得のいく色かたちのものに、
大切なものを飾ってもらいたいのです。

majakka・オーダーメイド額縁・写真用額縁


「大切な人の、好きだった色で仕上げてください」

ほおずきと一緒にお写真をお預かりし、
製作した色額縁。

鮮やかで強すぎても、地味に暗すぎても違う。

majakka・オーダーメイド額縁・写真用額縁


ささやかに華やかに、
そしてあたたかみのあるものを
手元にある写真とバランスを見ながら、色合いを探ります。

置く場所にあまり奥行きがないので
別途に作る額縁立てを使うと仰々しくなってしまう。
ということで、額縁と一体となった立ての付いたものを作りました。

majakka・オーダーメイド額縁・写真用額縁


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もうひとつ、ご紹介いたします。

離れて暮らす家族、それぞれ、ひとつずつ持ちたい。
中に飾るものは、家族写真とのことでした。

majakka・オーダーメイド額縁・写真用額縁

ご依頼主の所有される額縁のサイズ・雰囲気を参考に、
それと合うものを2点。
材種とデザインに変化を加えて作りました。

majakka・オーダーメイド額縁・写真用額縁


壁にかけて飾ることはないと思うので・・・

というご依頼でしたので、
こちらも額縁と一体となった置いて飾れるタイプに仕上げました。

majakka・オーダーメイド額縁・写真用額縁


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お客さまのもとで、
お客さまの暮らしのなかで、
額縁の『 色・かたち・手ざわり 』すべてが気持ちよくあるよう。

丁寧にこころをこめて作ることが
わたし自身、とても気持ちがよいのです。


完成してお渡しするときは、旅立ちです。

ひとつひとつ顔のちがう額縁が、晴れ晴れと巣立っていく姿を
いつも、感慨深く見送ります。



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色の額縁(L版・2L版写真用)
サイズ:209×159㎜
参考価格:1点 21,000円

木の額縁(L版写真用)
材種:ブラックウォールナット、タモ
サイズ:159×121㎜ 
参考価格:1点 12,500円

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神戸・須磨。海と山のある穏やかな町で小さな工房とお店を夫婦で営んでおります。
それぞれに家具(夫が担当)と額縁(妻が担当)を手づくりのオーダーメイドで製作しています。
ひとりひとりの暮らしにあわせた、無垢の木の家具と、大切な想いをくるむ額縁。
お客さまの暮らしが心地よくゆたかに育っていくお手伝いをしています。

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2018-05-02

手ぬぐいと「想い出」をおさめる箱・額縁

こんにちは。
majakkaのオーダーメイド額縁です。

今回ご紹介する額縁は・・・
大切なものを、見えるかたちに、そして一緒に。

「手ぬぐいを飾りたいんです」

というご依頼の背景には、ステキな物語がありました。

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慣れた地を離れ初めての地への転勤。
不安とドキドキの織り交ざる日々。
そんなお父さんの背中を押してくれたのが、息子さんでした。

息子さんが選び、お父さんに贈ったものは、手ぬぐい。
そこに書かれた言葉

「明日は明日の風が吹く」

手ぬぐいの言葉に、ホッとするし、うれしいし、よし、がんばろうって。
言葉にのせてエールを贈る息子さんの心づかい。
それに力をもらうお父さん。
そして、その姿を見守るお母さんであるご依頼主の気持ち。

手ぬぐいを手渡されたとき、
それらすべてが重なって、胸が熱くなりました。

「これとね」

一緒に、飾りたいものがある、と出てきたのは
ご家族のもうひとつの故郷ともいえるほど大好きな旅地で得た
想い出のモノたちでした。

今回、転勤の地から、もと暮らしていた街へ戻ることに。
最初は不安だった地も、離れるとなった今では、すっかり慣れて
おまけに好きになった。

この街、神戸を離れることは、ちょっとさびしいけれど、
その節目に記念となる額縁を作りたい。

というご依頼でした。

majakka・オーダーメイド額縁・箱型額縁

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では、どんな額縁になったのかといいますと・・・

手ぬぐいという平面物と、想い出の品々という立体物のコラボなので、
奥行きのある箱型額縁のご提案を。

額縁そのものはお客さまの大好きな海をイメージして、
砂を混ぜて垂らして滲ませて、木目も見え、木の風合いも感じられるものに仕上げていきました。

サイズ、物の配置の仕方、バランス等、
図面のやりとりをしたところで、

「手ぬぐいだし、夏の感じで、スダレってどうだろう?」

と、ご依頼主から面白い提案。
さらに、それが上げ下げできるようになってたら、ステキだね。

額縁というと、固定された状態の世界を想像されますが
こちらは、その逆で、動きのある世界を飾る額縁になります。

要素はたくさんあるのだけど、大切なことは
それがひとつとして「まとまり」が生まれるように。

ひとつひとつの要素を整理しながら、製作の計画を立てます。

majakka・オーダーメイド額縁・箱型額縁

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①スダレを上げても下げても全体のバランスの調和がとれるように意識する

②想い出の品々を設置する位置、ボリュームを決める

アイテムは粘土で作られた愛嬌のある鳥と、サンゴ礁と貝。
数あるモノの中からサイズ、色味、複数置いたときのバランスを見ながらアイテムを選んでいきます。
設置の際には「どう見えるか」を意識しながら角度を決めていきます。
粘土の鳥は、傾ける角度によって表情の見え方に変化があるので慎重に。

そして、
手ぬぐい+粘土の鳥+貝+スダレ・・・
これらをひとつの世界にまとめる役割が、砂地と木の額縁。

飾るものが物語として世界を構築し個性を発揮しているので、
いわゆる「普通の額縁」におさめてしまうと、
ジオラマ・フィギュア等をおさめるコレクションボックスの額縁になってしまう・・・

つまり、中身は中身(で世界を構築していて)
額縁はたんなる中身保護の外枠の存在で、分離。
となってしまうと、
それは、お客さまの求めてるものではない。
ゆえに、難しかった今回の額縁製作でした。

majakka・オーダーメイド額縁・箱型額縁

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すべてが「ひとつ」になる、ひとつにすることで生まれるもの。

額縁が、額縁におさめて飾るということが、
想い出の保存箱として、ご家族みんなのこころを照らす輝きになる。

そんな役割を担うために額縁はあるんだな、と再認識した今回のご注文でした。



想い出のものを大切にしまっておくこともできるけれど

やっぱり、毎日、眺めてもらいたい。

だから、わたしは、それができるよう、
想い出のものが生きる額縁を
これからも、作り続けていきます。

あなたにとっての「大切」は、なんですか? 




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箱型・木の額縁
材種:杉
その他使用材料:砂、胡粉、ニカワ
サイズ:480×330×50㎜ 
参考価格:73,000円

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神戸・須磨。海と山のある穏やかな町で小さな工房とお店を夫婦で営んでおります。
それぞれに家具(夫が担当)と額縁(妻が担当)を手づくりのオーダーメイドで製作しています。
ひとりひとりの暮らしにあわせた、無垢の木の家具と、大切な想いをくるむ額縁。
お客さまの暮らしが心地よくゆたかに育っていくお手伝いをしています。

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2018-04-20

額縁を作る理由とは?・・③

こんにちは。
majakkaのオーダーメイド額縁です。

①、②と続いたものの最終回。
どうして、こんなに長いんだろう!!
って、自分でも思うほど、額縁つくりの想いを語ると長い。

結果的には
額縁を手にしたひとが、
暮らしのなかで「飾る」を体感することで
シアワセに暮らしてもらいたい。
そんな、シンプルで一途な想いなんです。

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30代はじめ、額縁の素地を学ぶところから、今回は始まります・・・


-木の額縁 ------------------

長野県木曽の上松技術専門校では、木そのものを知ることの基礎から、
手道具・刃物の扱い、汎用機械での製作を学びました。

1年間のカリキュラムで、家具製作を学ぶ科と木材工芸を学ぶ科の二科に分かれており、わたしは木材工芸科に在籍していました。

前期の基礎的な技術の習得を経てから、後期は自主製作ということで
わたしは、つねに額縁を作っていました。

額縁の作りというのは、とてもシンプルです。
逆にシンプルゆえに誤魔化しのきかない、美しい木の四角の枠が
わたしは大好きでした。


-転機 ------------------

卒業してからも、いままでのスタイルのまま
地道に製作を続けるなかで
ふと、立ち止まった瞬間だったと思うのです。

家具製作を学んでいた同期のひとと
「なんとなく同じ方向を見てるのかもしれない」ということで
ともに「つくる」という道で進んでいく決心をしました。

そして、この「majakka家具+額縁」を開業。
今春から7年目にはいります。

あっという間だな、という思いと同時に最近は
わたしの作る額縁は、誰のために
そして、その人が「どうなって」、どんな気持ちになってもらいたいのか。
あらためて深く考える機会が増えました。

オーダーメイドの家具+額縁 majakka



-暮らしに近い額縁 ------------------

アートの世界、作家さんだけに響く額縁ではなく、
ふだんの、普通の暮らしのなかで生きる額縁が
わたしの目標とする額縁です。

そのビジョンは、
何もない生活感のない空間の中で成り立たせることは難しいのですが、
工房の隣りに設けたSHOPスペースに
主人の作った木の家具が並び、
その空間の合間・合間に、呼吸するかのように額縁を飾っていくことで、

「SHOP」というスペースでありながら
そこは、まるで「おうち」のような、
あったかくて居心地のよい場が生まれました。

majakkaに来店されたかたから
「うちも、こんなだったらいいな、ステキだな」とか
「初めてのところなのに、落ち着くなあ。ずっと居られるなあ」
と、おっしゃっていただけることは、本当にうれしくて、ありがたくて。

では、どうしたら、この「ホワっ」と気持ちの優しくなる空間を
お客さまも作れるかな?と考えたとき

「あなたにとっての【大切】をみえるかたちで。
毎日、眺められるようにする」ことが、
そのひとつに、つながるのではないかな、と。

あなた自身の【大切】や【好き】が、
あなたらしさという体温で、暮らしの空間に、ぬくもりをプラスする。
ポッと、灯りがともるイメージです。


-灯台ーmajakka ------------------

わたしたちはmajakka(マヤッカ)という名で工房とお店を営んでいます。
majakkaとは、フィンランド語で「灯台」を意味しています。

開業当初は、わたしたち作り手にとっての道しるべとなりますよう、
そんな願いを込めてつけた名前でした。

いまでは、わたしたちだけの「ひかり」ではなく
まちの灯台として、ひとつひとつの暮らしにあたたかい灯りをともしていきたい。

そんなビジョンを掲げて製作をしています。

暮らしのなかに飾られる「額縁」は、あくまでもキッカケのひとつで
結果として、それがあることで
毎日の暮らしが満ちていると感じ、こころ豊かに過ごせることに
つながっていったら素晴らしいなあって思っているんです。

オーダーメイドの家具+額縁 majakka



-まとめ ------------------

ひとつひとつ、積み重ねてきた額縁作り
技法や構造や、
いま、この時代にある意味を自分に問いながら、進んできました。

わたしたちの作りだすものは
お薬や、すぐ口にできる食べもののような即効性や、わかりやすさは
ないのかもしれません。

でも、長い年月をもって、じわじわと効いてくる。
そんな性格のものだと思うのです。

毎日の暮らしと、人と、ともに生きる木の家具と
その空間のなかで、人のこころを照らす額縁と。
それらが調和してこそ生まれるやさしさを。
これからも、たえず、お届けしていきたい。

ひとつひとつの暮らしに
「その人らしい」灯りがともりますよう。


majakka・額縁  中原あずさ




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神戸・須磨。海と山のある穏やかな町で小さな工房とお店を夫婦で営んでおります。
それぞれに家具(夫が担当)と額縁(妻が担当)を手づくりのオーダーメイドで製作しています。
ひとりひとりの暮らしにあわせた、無垢の木の家具と、大切な想いをくるむ額縁。
お客さまの暮らしが心地よくゆたかに育っていくお手伝いをしています。

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2018-04-02

出産のお祝いに贈る額縁

こんにちは。
majakkaのオーダーメイド額縁です。

弟さんファミリーへ、ご姉妹からの贈りものとして。

2人目のお子さまが産まれたタイミングに兄妹ふたりのお祝い額縁です。

majakkaオーダーメイド額縁・出産祝い

わたしたちの人生は、瞬間々々の積み重ねです。

お祝い事や記念日も然り。

うれしい!愉しい!バタバタしているうちに、
大切な瞬間はどんどん流れていきます。

そんな瞬間を逃さず、かたちに残し、暮らしの一部としてくれる。

大切なものを常に、わたしたちのそばに留めてくれるものが額縁だと思うんです。

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今回、ご依頼をいただいた額縁は、複数のお写真をひとつにまとめるかたちに仕上げてあります。

中央は大きめのお写真で、2人で一緒の場面、
その左右にそれぞれに産まれてすぐのもの、
そして、お母さまの好きなディズニーキャラクターと。

何枚もあるお写真の中から、お客さまと一緒に選ばせていただきました。

お客さまのご希望で、産まれたてのお写真は固定。
それ以外はご両親が好きなお写真を入れ替えられるようセットしてあります。

majakkaオーダーメイド額縁・出産祝い

複数の窓は統一感が出るよう、シンプルな四角でキリッと切ってあるので、マットボードの窓の切り口の黄色の可愛らしさが効いています。

majakkaでは、タモ・ブラックウォールナット・ブラックチェリーという
それぞれ色味・表情の違う広葉樹を使って木の額縁を製作しています。

中に飾るもの、飾られるお部屋の雰囲気、お客さまの好みに合わせて材種を選んでいます。

今回、お選びいただいたブラックチェリーは、経年変化を一番感じられる材でもあります。

月日の経過とともに色味を深めていく姿は、これからの時間を積み重ねていく想い出の額縁というストーリーにとても相応しいですね。

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さて、
お祝いの贈りものは、どんなものがいいかな?悩まれることも多いと思います。

majakkaでは数々の、贈りものとしての額縁を製作しています。

相手の趣味・嗜好がわかる場合は、もちろん、それに合わせて。

わからない場合は、手にして、眺めて、ホッとするものをオススメしています。

具体的にいうと、どこにでも合うもの・合わせやすいものが、
贈る側・受け取る側、双方にとって満足度の高いものとなります。

他とかぶらないよう珍しいもの、奇をてらったものは、もらった瞬間は「お!」となっても、しばらくすると「飾りにくいな、部屋と合わせずらいな」ということも・・・

majakkaオーダーメイド額縁・出産祝い

シンプルで「木そのまま」の美しさがデザインである額縁は、
飾るもの・飾る場所を選ばず、静かに空間に落ち着きます。

なんのてらいもなく、さらりと日常にとけこむ木の額縁は、
「空気のようだ」とわたしは表現しています。

大切なものをフワッと包む空気のようなmajakkaの額縁。


大切な人を思い浮かべながら、贈ることを愉しみましょう。


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複数窓の木の額縁
材種:ブラックチェリー
サイズ:608×176×20㎜ 
参考価格:30,000円

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それぞれに家具(夫が担当)と額縁(妻が担当)を手づくりのオーダーメイドで製作しています。
ひとりひとりの暮らしにあわせた、無垢の木の家具と、大切な想いをくるむ額縁。
お客さまの暮らしが心地よくゆたかに育っていくお手伝いをしています。

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2018-03-08

額縁を作る理由とは?・・②

こんにちは。
majakkaのオーダーメイド額縁です。

前回の続きです・・・(前回①こちら)
20代の初めに飛び込んだ「額縁」の世界。

そのなかでも「本縁」というジャンルの額縁を製作する職人のもとに飛び込んだわけなのですが、まず、額縁とは?を、ひらたく説明させていただきますね。


-額縁とは? ------------------

まず、額縁のはじまりは?歴史を紐とくと・・・

古代、人々は教会や宮殿に描かれた宗教的な絵画やレリーフのもとで神々に救いを求めたり豊かな暮らしを願ったりしていました。(いきなり話し古いな!古代か!)
やがて、絵画やレリーフは持ち運びのできる形状に発展し、建築から独立した芸術作品となり、それらを飾るために生まれたものが額縁の原型であるといわれています。

・・・額縁の出発点って、神々しいなあって思うんです。

わたし自身、厳かな気持ちになるのも、そんな背景があるからなのかなあ、と。

さて、日本で西洋式の額縁が盛んに作られるようになったのは明治初期頃。

当時、まだ洋風の額縁の資料も乏しかった頃、試行錯誤のなかから生まれた日本の洋額縁。
その技法は今も受け継がれていて、20代の初めにわたしが眼にしたものも、その古典技法から生まれる「本縁」といわれる額縁だったのです。


-本縁とは? ------------------

額縁は製法により、本縁(ほんぶち)と組縁(くみぶち)と区分がなされています。

本縁・・竿状の材料を枠状に組み上げた後に、塗装や金箔などの加工を施して作り上げる額縁。そのため角の継ぎ目が見えないのが利点。通常、この形式の額縁は油彩額となる。

組縁・・塗装などの加工を済ませた長い竿状の枠を切り出し、それを組み合わせて作られた額縁のこと。本縁と違い角の継ぎ目が見えやすい。主にデッサン額などがこの形式。
 (ウィキペディアより引用)


本縁は、無塗装の木地の上に胡粉と膠で練った下地を塗り、その上に加飾を加えていきます。木地に手彫りを加えてから塗りの工程に入る手の込んだものもあります。

majakka・オーダーメイド額縁・下地塗り作業
下地塗りの作業風景


-いまの暮らしにフィットする額縁とは? ------------------

びっしりと彫りもほどこされキラキラもりもりとした本縁は、まさに「これぞ額縁!」という風格と貫禄をそなえているのですが、わたしには違和感がありました。

ものとしては素晴らしい!

でも、これが、いまの普通の暮らしのなかにフィットするかな?と。

額縁の世界に飛び込んだときから、美術界にだけ存在する額縁をつくることがゴールだったのではありません。

ターゲットはあくまでも「普通のひと」としていました。

普通の暮らしのなかに在って、キチンと存在感はありながらも
でしゃばらず、でも、「在る」ことに納得の出来るものを作りたかったのです。

絵画、美術、芸術、そして、額縁を、一部の人に受け入れられるものではなく、もっと多くの人の手元に届けたい。

そうなったとき、その外枠となる額縁が、ギラギラして暮らしと調和しないものであり続けたらどうだろう?

果たして、届くだろうか?


そんななかで、なによりもありがたかったことが、

額縁つくりの技術を教えてくださった職人さんの生み出す額縁が、
いわゆる「THE 額縁!」的な華美すぎるものから離れた
非常にシンプルなかたちであり、色の重なり掠れが質感豊かで、
見てるだけで触感さえも伝わってくる、まさにわたしの求める額縁だったのです。

ただ、わたしが職人向きでなく、創造向きの人間であることと、
時代背景として弟子はとれないという現実とがかさなり、
ひとりでなんとかしなければならない時期は、あっという間に訪れました。

しかし、工房のない立場、つながりのない(ギャラリー・作家等と)立場で、
ゼロから額縁を仕事として始めることは非常に難しく、
どうしたら作れるかを模索しながらの日々でした。


-中身を知る・木を学ぶ ------------------

職人さんのもとを離れてから、ひとり試行錯誤。
作品展というカタチをとりながら、
オリジナル額縁を展示して
販売・受注をいただくスタイルを続けていると・・・

さかんに、中身を問われることが多くなりました。

「これは木で作っているのですか?」

わたしの作る額縁の素地は全て木であったのですが、
塗りの具合で金属に見えることもあったせいでしょうか。

木です。と答えると

「では、どんな木で作っているのですか?」と。

当時は恩師の職人さんを通して木地屋さんに作っていただいた木枠を使っていたので、ゼロから自分ですべて作っていたわけではありません。

それが、もどかしかったことと、
時代の流れから、額縁の枠を作ってくれる木地屋さんが減少しているという現実が自分を奮い立たせていました。

額縁を作るなら、素地だ。
まず、木から勉強しよう。

ということで、木工の技術を教えてくれる
長野県木曽の上松技術専門校に入校したのが30代初めのこと。

額縁の「装飾」という面から一度はなれ
素地の木を学ぶところから、再スタートしたことが、
より「暮らしに近い」額縁を作るキッカケを強くしたと思うのです。

学校の寮にて


次回③で、
わたしたちの仕事の場、工房+Shopであるmajakka(マヤッカ)を
ともにつくった「木の家具を作るひと」と出会います。




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2018-02-16

額縁を作る理由とは?・・①

こんにちは。
majakkaのオーダーメイド額縁です。

なぜ、額縁つくりを仕事にしているのか。
額縁で何を伝えたくて、何を届けたいのか。
今回は、そんなお話しを。


majakka・オーダーメイド額縁

はじまり ------------------

子どもの頃から絵を描いたりモノを作ったりすることが好きで
自然な流れで美術大学でデザインを学ぶ身となりました。

それ以前から美術館で作品を眺めることは好きだったのですが、
作品よりも額縁に気持ちを惹かれていることに、うっすら気づいていました。

そして、なぜ、そちらに惹かれるのだろう。
と、考えることに真剣だったことを憶えています。


額縁の魅力に気づく ------------------

海外の美術館から届くものには、描かれた作品と何百年もの時間をともに過ごしてきた額縁が、作品と一体となって世界を形成しているものが多くありました。

建築物をまとうような圧倒的な存在感と、作品に与える説得力に魅了され
ワクワクしながら額縁ばかり観ていたこともあります。

この存在感ある額縁があって、なかの作品に命が吹き込まれている。
作品と額縁の濃密な関係があってこそ、ひとに訴える力は強まるのではないか。
そんなふうに考えながら眺めていました。


では、市販の額縁は? ------------------

額縁そのものに興味がわくと、市販品としての額縁にも興味がわくのですが、納得がいかないのです。

工場で均一に塗装されたツルピカな質感の額縁に、想いがこもっているのか?
ここに自分の飾りたいもの(作品)を入れて、作品は生きるのか?納得できるのか?

うすっぺらい印象の均一大量生産の額縁に納得が出来ず、
それらの塗装を剥がしたり、上から別物で覆ったりして、
なんとか中身と釣り合う額縁に仕立てたりすることもありました。


額縁の役目って? ------------------

額縁の役目は、もちろん作品の保護という機能面もあるのですが

「わざわざおさめる」という、そのわざわざが、キーワードだと思うのです。

気持ちとして、どうでもいいと感じるものなら、
そのままポンと置いておくだけで充分なはずです。

しかし、わざわざ、額縁におさめて飾るという行為をする。
という背景には、その「もの」に対する気持ちがとても大きいことに所以していると。

その「大切」を際立たさせて、枠で縁取ることで、
日常と「大切=特別」は切り離され、その「もの」を強く意識させて、
持ち主、観る者に訴えかけてくる存在に仕立てあげる。

額縁には「もの」に対する責任感と使命感がある。
だからこそ、どうでもいいような感じの市販の額縁には納得がいかなかったのだと思うのです。


そんな【特別】に応えられる額縁との出逢い -----------------

そんな額縁に対する想いを自分なりに解剖しているときに
「本縁」(ほんぶち)という
手仕事でひとつひとつの額縁を古典技法で仕上げる職人がいることを知り
無我夢中で、その世界に入っていきました。

大学を卒業して間もない20代初めの頃のことです。


majakka・オーダーメイド額縁


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今回は、ここまで。

おそらく、この「本縁」を制作されている職人さんとの出会いがなければ
いまの自分は、ないと思っているのです。

次回は、自分の作る額縁で、なにを伝えていきたいのか?
ご依頼主のなにを叶えるために額縁はあるのか?
考えていきたいなあと思っています。


正直、手軽でチャッと飾ったらお部屋がオシャレになっちゃった♪
というような額縁は作ってはいません。

でも、気軽に、飾っていただけたら嬉しいな、と思っているんです。
今回のブログ読んだら、そうは思えないよー、重々しいよー!
って、思うかもしれないけれど。

根底にあるのは、自分にとっての大切と、身近で
もっと、ふれあって、寄りそって、暮らしてもらいたいなあって。

自分の大切と向き合って、ともに生きることで
ひとはもっと健やかに、そして幸せになると思うんです。

額縁を作ることで、そのサポートをしていきたいんです。


では、また!




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2018-01-11

今夏にガクブチ展・開催

こんにちは。
majakkaのオーダーメイド額縁です。

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします!

さて、今回はお知らせです。

今年の夏から秋の終わりにかけて『ガクブチ展』を開催いたします。

ガクブチ展は家具屋とともに開業する前、
ひとりで活動している頃からのスタイルでした。
テーマを設け製作したものを、展示・販売・受注の機会としており、
そこで展示するものは、物語として生まれる、作品となった額縁たちでした。

額縁が主役となり言葉を発する、とても創作的なものは
わたしにとって、ものつくり・額縁つくりの原点ともいえます。

ガクブチ展のお知らせ・majakkaオーダーメイド額縁
12年前のガクブチ展の額縁

そんな展示の機会をストップさせて・・・
木工の学校での学び、結婚、開業、出産と。
めまぐるしく動く10年を経て、いま。
いまだからこそできる『ガクブチ展』を開催いたします。

場所は、長野と山梨のあいだ
八ヶ岳の麓にある石造りの絵本美術館
【えほんミュージアム清里】にて。

館内の静謐な空気。
外の草原をわたる風、木洩れ日の影。
それらの景色の美しさに魅了され
majakka開業以前から、製作した額縁をミュージアムのショップスペースに置かせていただいております。

majakka・ガクブチ展のお知らせ・えほんミュージアム清里
美しい景色とともに愉しめるミュージアム(2015年の秋の風景)

今回はそのご縁で、長期にわたる『ガクブチ展』の開催を快諾していただき
本当に作り手自身も、ほんとうに愉しみな展示であります!

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いままで、ここmajakkaで、
いくつもの額縁のご注文をいただくなかで感じてきたことは・・・

額縁の中に飾るものは
ご依頼主の心や気持ち、思い出の記憶であるといった、
「見えないもの」なんです。

それらを飾るという行為で、「見える」かたちにすることは
とても尊いことなんだな、と。
本当に大切なモノやコトって、みえない。

でも、みえるようにすることで
救われる心や、安らぎに導かれる心があることを
この仕事をとおして実感してるからこそ。

額縁という本来、脇役の立場であるものが前に出ることで

「 みえてるのに、みないものを、みえるようにする 」

気づきの場を作りたい。
普段は気づかないものに、忘れてはいけない本質がひそんでいることを感じてもらえたら・・・
作り手としてこれ以上の喜びにまさるものはないな、と思っているのです。

いま、暮らしている神戸でひらくことも考えましたが
自分にとっての「心象風景」ともいえる景色のなかで飾りたい。
今回のガクブチ展は、いわば創作の再スタートでもあります。原点にもどる気持ちで、飾る場を選びました。

八ヶ岳の麓で。
majakkaの額縁とはすこしちがう額縁と。
出逢える場をつくります。

みなさまとお会いできることを愉しみにいたしております。

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まだ計画中の段階なのですが、期間中、額縁つくりのワークショップ等
できたら素敵だなあと考えています。

詳細は随時アップしていきますので
よろしくお願いいたします。

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