2018-04-20

額縁を作る理由とは?・・③

こんにちは。
majakkaのオーダーメイド額縁です。

①、②と続いたものの最終回。
どうして、こんなに長いんだろう!!
って、自分でも思うほど、額縁つくりの想いを語ると長い。

結果的には
額縁を手にしたひとが、
暮らしのなかで「飾る」を体感することで
シアワセに暮らしてもらいたい。
そんな、シンプルで一途な想いなんです。

---------------------

30代はじめ、額縁の素地を学ぶところから、今回は始まります・・・


-木の額縁 ------------------

長野県木曽の上松技術専門校では、木そのものを知ることの基礎から、
手道具・刃物の扱い、汎用機械での製作を学びました。

1年間のカリキュラムで、家具製作を学ぶ科と木材工芸を学ぶ科の二科に分かれており、わたしは木材工芸科に在籍していました。

前期の基礎的な技術の習得を経てから、後期は自主製作ということで
わたしは、つねに額縁を作っていました。

額縁の作りというのは、とてもシンプルです。
逆にシンプルゆえに誤魔化しのきかない、美しい木の四角の枠が
わたしは大好きでした。


-転機 ------------------

卒業してからも、いままでのスタイルのまま
地道に製作を続けるなかで
ふと、立ち止まった瞬間だったと思うのです。

家具製作を学んでいた同期のひとと
「なんとなく同じ方向を見てるのかもしれない」ということで
ともに「つくる」という道で進んでいく決心をしました。

そして、この「majakka家具+額縁」を開業。
今春から7年目にはいります。

あっという間だな、という思いと同時に最近は
わたしの作る額縁は、誰のために
そして、その人が「どうなって」、どんな気持ちになってもらいたいのか。
あらためて深く考える機会が増えました。

オーダーメイドの家具+額縁 majakka



-暮らしに近い額縁 ------------------

アートの世界、作家さんだけに響く額縁ではなく、
ふだんの、普通の暮らしのなかで生きる額縁が
わたしの目標とする額縁です。

そのビジョンは、
何もない生活感のない空間の中で成り立たせることは難しいのですが、
工房の隣りに設けたSHOPスペースに
主人の作った木の家具が並び、
その空間の合間・合間に、呼吸するかのように額縁を飾っていくことで、

「SHOP」というスペースでありながら
そこは、まるで「おうち」のような、
あったかくて居心地のよい場が生まれました。

majakkaに来店されたかたから
「うちも、こんなだったらいいな、ステキだな」とか
「初めてのところなのに、落ち着くなあ。ずっと居られるなあ」
と、おっしゃっていただけることは、本当にうれしくて、ありがたくて。

では、どうしたら、この「ホワっ」と気持ちの優しくなる空間を
お客さまも作れるかな?と考えたとき

「あなたにとっての【大切】をみえるかたちで。
毎日、眺められるようにする」ことが、
そのひとつに、つながるのではないかな、と。

あなた自身の【大切】や【好き】が、
あなたらしさという体温で、暮らしの空間に、ぬくもりをプラスする。
ポッと、灯りがともるイメージです。


-灯台ーmajakka ------------------

わたしたちはmajakka(マヤッカ)という名で工房とお店を営んでいます。
majakkaとは、フィンランド語で「灯台」を意味しています。

開業当初は、わたしたち作り手にとっての道しるべとなりますよう、
そんな願いを込めてつけた名前でした。

いまでは、わたしたちだけの「ひかり」ではなく
まちの灯台として、ひとつひとつの暮らしにあたたかい灯りをともしていきたい。

そんなビジョンを掲げて製作をしています。

暮らしのなかに飾られる「額縁」は、あくまでもキッカケのひとつで
結果として、それがあることで
毎日の暮らしが満ちていると感じ、こころ豊かに過ごせることに
つながっていったら素晴らしいなあって思っているんです。

オーダーメイドの家具+額縁 majakka



-まとめ ------------------

ひとつひとつ、積み重ねてきた額縁作り
技法や構造や、
いま、この時代にある意味を自分に問いながら、進んできました。

わたしたちの作りだすものは
お薬や、すぐ口にできる食べもののような即効性や、わかりやすさは
ないのかもしれません。

でも、長い年月をもって、じわじわと効いてくる。
そんな性格のものだと思うのです。

毎日の暮らしと、人と、ともに生きる木の家具と
その空間のなかで、人のこころを照らす額縁と。
それらが調和してこそ生まれるやさしさを。
これからも、たえず、お届けしていきたい。

ひとつひとつの暮らしに
「その人らしい」灯りがともりますよう。


majakka・額縁  中原あずさ




---------------------

神戸・須磨。海と山のある穏やかな町で小さな工房とお店を夫婦で営んでおります。
それぞれに家具(夫が担当)と額縁(妻が担当)を手づくりのオーダーメイドで製作しています。
ひとりひとりの暮らしにあわせた、無垢の木の家具と、大切な想いをくるむ額縁。
お客さまの暮らしが心地よくゆたかに育っていくお手伝いをしています。

---------------------


** majakka「家具+額縁」WEBサイト ・・・→ こちら

** 額縁のご注文は ・・・→ こちらのページから



---------------------



2018-04-02

出産のお祝いに贈る額縁

こんにちは。
majakkaのオーダーメイド額縁です。

弟さんファミリーへ、ご姉妹からの贈りものとして。

2人目のお子さまが産まれたタイミングに兄妹ふたりのお祝い額縁です。

majakkaオーダーメイド額縁・出産祝い

わたしたちの人生は、瞬間々々の積み重ねです。

お祝い事や記念日も然り。

うれしい!愉しい!バタバタしているうちに、
大切な瞬間はどんどん流れていきます。

そんな瞬間を逃さず、かたちに残し、暮らしの一部としてくれる。

大切なものを常に、わたしたちのそばに留めてくれるものが額縁だと思うんです。

---------------------

今回、ご依頼をいただいた額縁は、複数のお写真をひとつにまとめるかたちに仕上げてあります。

中央は大きめのお写真で、2人で一緒の場面、
その左右にそれぞれに産まれてすぐのもの、
そして、お母さまの好きなディズニーキャラクターと。

何枚もあるお写真の中から、お客さまと一緒に選ばせていただきました。

お客さまのご希望で、産まれたてのお写真は固定。
それ以外はご両親が好きなお写真を入れ替えられるようセットしてあります。

majakkaオーダーメイド額縁・出産祝い

複数の窓は統一感が出るよう、シンプルな四角でキリッと切ってあるので、マットボードの窓の切り口の黄色の可愛らしさが効いています。

majakkaでは、タモ・ブラックウォールナット・ブラックチェリーという
それぞれ色味・表情の違う広葉樹を使って木の額縁を製作しています。

中に飾るもの、飾られるお部屋の雰囲気、お客さまの好みに合わせて材種を選んでいます。

今回、お選びいただいたブラックチェリーは、経年変化を一番感じられる材でもあります。

月日の経過とともに色味を深めていく姿は、これからの時間を積み重ねていく想い出の額縁というストーリーにとても相応しいですね。

---------------------

さて、
お祝いの贈りものは、どんなものがいいかな?悩まれることも多いと思います。

majakkaでは数々の、贈りものとしての額縁を製作しています。

相手の趣味・嗜好がわかる場合は、もちろん、それに合わせて。

わからない場合は、手にして、眺めて、ホッとするものをオススメしています。

具体的にいうと、どこにでも合うもの・合わせやすいものが、
贈る側・受け取る側、双方にとって満足度の高いものとなります。

他とかぶらないよう珍しいもの、奇をてらったものは、もらった瞬間は「お!」となっても、しばらくすると「飾りにくいな、部屋と合わせずらいな」ということも・・・

majakkaオーダーメイド額縁・出産祝い

シンプルで「木そのまま」の美しさがデザインである額縁は、
飾るもの・飾る場所を選ばず、静かに空間に落ち着きます。

なんのてらいもなく、さらりと日常にとけこむ木の額縁は、
「空気のようだ」とわたしは表現しています。

大切なものをフワッと包む空気のようなmajakkaの額縁。


大切な人を思い浮かべながら、贈ることを愉しみましょう。


------------------

複数窓の木の額縁
材種:ブラックチェリー
サイズ:608×176×20㎜ 
参考価格:30,000円

---------------------

神戸・須磨。海と山のある穏やかな町で小さな工房とお店を夫婦で営んでおります。
それぞれに家具(夫が担当)と額縁(妻が担当)を手づくりのオーダーメイドで製作しています。
ひとりひとりの暮らしにあわせた、無垢の木の家具と、大切な想いをくるむ額縁。
お客さまの暮らしが心地よくゆたかに育っていくお手伝いをしています。

---------------------


** majakka「家具+額縁」WEBサイト ・・・→ こちら

** 額縁のご注文は ・・・→ こちらのページから



---------------------

人気の投稿記事