2017-12-25

ギャラリー巡りで出会う作品を飾る額縁

こんにちは。
majakkaのオーダーメイド額縁です。

今回は、美術館・ギャラリー巡りが好きなかたに届きますように。
そんなお話です。

鑑賞だけではなく
観ることで、その作品に心動かされ、
いつも眺められる手元に置いておきたい。
という気持ちから、作品を購入されるかたもいると思うんです。

そして、ワクワクした気持ちで、ともに家に帰ってきて
(展示終了後に手元に来るというケースもあります)

さあ、いざ、飾ろう!
となったとき、

「あれ?どう飾ろう?」
「飾りたいのに、何か違うなあ?」と。

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ギャラリー巡りで出会う作品を飾る額縁・majakkaオーダーメイド額縁

今回ご紹介する額縁は、まさにそんな額縁です。

作品展にいき、作品を購入され、
しばらくの間は、そのまま展示されていたときの状態で飾られていたそうです。

でも、時間の経過とともに、しっくりこない・・・
作品の良さが、飾られかたで、曇ってしまっているのかな?
もっと、作品を魅力的に息させるよう、飾りかたを変えたい。
とのご依頼でした。

もともとは、陶板の作品が
織り目のざっくりとした淡い青色のキャンバス地のまかれた板パネルに固定されていました。

松野真理さんという作家さんの生み出す作品の特徴をお客さまから伺いながら
お互いのイメージを、すり合わせていきます。

線のキリッとした版画作品に
作家さんご自身が見つけ、コレクションされている
趣きのある布・紙が、コラージュされた一体感が、
お客さまは気に入られている様子でした。

線のキリリは、作品の女性の視線のキリリ感にも響いていて
その線・視線の鋭さと、時に優しくポップな印象のコラージュの背景との調和が大切であることを、お話しを深めていくことでハッキリみえてきました。

もちろん、作家さんと同じ材料を揃えることはできません。
かといって、なんとなく「いいかな?」な無難な仕上がりも
もちろん求めていません。

majakkaさんにお任せしますので、
majakkaさんのセンスで活かして仕上げてください。
ということで、

手元のストックの布、紙、をひろげながら
あーでもない、こーでもない、考え
なかなかピンとこないなあ、ということで
新たに質感の面白い紙を探し求め。

材料を選ぶと、今度はそれぞれの布・紙の見えかた&見える分量を
少しずつ調整しては、

作品と背景が一体感を持ち、気持ちよく見えるバランスを探していきます。

ギャラリー巡りで出会う作品を飾る額縁・majakkaオーダーメイド額縁

額縁を製作し、そこにおさめるだけでなく
背景も作品の物語として、ともにおさめる。

お渡しする瞬間はドキドキします。
両手でフワッと受け取っていただける瞬間、
こちらの気持ちも、フワリとします。

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既存の額縁のマットボードを変更するだけでも、印象は変わり、
グッと良くなります。

作品展で購入したポストカードを、本格的な額縁におさめてくださるかたもいらっしゃいます。

簡単なところから、ちょっと挑戦してみても面白いですよ。

作品と出会った瞬間の感動や喜びが、気持ちの納得するかたちで
額縁におさまり、毎日、眺めることができる。
そんな感動を日々の暮らしのなかで、感じてもらいたい。

いつもそう思い続け、製作しています。

お気軽にご相談ください。

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2017年、今年最後のオーダーメイドの額縁製作ブログとなります。

「これを飾りたいんです」

というご依頼主の一言から始まる、額縁の物語。
たくさんの出会いに感謝。
巣立った額縁にエール。

今年もありがとうございました!
来年もよろしくお願いいたします!

みなさま、良い年をお迎えくださいませ。



majakka(マヤッカ)額縁作家・中原あずさ



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木の額縁
材種:タモ
その他使用材料:デニム布、木綿布、和紙、ろうけつ染め紙
サイズ:400×400×20㎜ 
参考価格:32,000円

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** majakka「家具+額縁」WEBサイト ・・・→ こちら

** 額縁のご注文は ・・・→ こちらのページから



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2017-12-04

はじめて見つけたものを飾る額縁

こんにちは。
majakkaのオーダーメイド額縁です。

しばらく更新に間があいてしまいました。
パソコンの故障で、バタバタしておりまして・・・

ようやく「いつもの」状態に戻ってまいりました。
また、よろしくお願いいたします。

さて、今回ご紹介する額縁は、
「きっと誰にでも、あるんだろうな」

そんな、こころあたたまる
想い出・記憶・気持ちがおさまる額縁です。

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「はじめて、見つけたものなんです。これを飾りたいんです」

保存が難しくて・・・
でも、ずっと持っていました。

出てきたものは、プラスチックの箱に入った四つ葉のクローバー。
きれいなドライフラワーになっていました。

しかし、茎はとても繊細で少しでも手荒に扱ってしまうと
茎と葉は外れ、葉もカサカサとくずれてしまいそうです。

でも、ずっとずっと、大切に保管していたんだろうな。
その気持ちが伝わってくるご依頼品でした。

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まず、全体の雰囲気を一緒に考えます。

あったかみのある、木の額縁が良いかな、と。

背景は、「布」をおすすめしました。
もし、お気に入りの思い出ある布があれば少しわけていただいて、
その布を使うこともできますよ、とお話ししながら。

木の額縁と、飾られるものと、検討しながら
布は、majakkaの製作で使うためにストックしてあるものから選びました。

四つ葉のクローバーを飾る木の額縁・majakkaオーダーメイド額縁

奥ゆきのある『箱額縁』は

そのひとにとっての、大切な想い出や記憶をおさめるための、
標本箱でもあると。

わたしは、考えています。

ひとつ、ひとつの、想いをお預かりして、
とくべつな『箱』を仕立て、そっと、おさめていく。
とても静謐な作業です。

おさめることで、想い出は
みえるかたちで、触れることはできないけれど
そのひとのそばに、永遠に寄りそいます。

わたしは、額縁は全ての人のためにあると思っています。
すべてのひとに、きっと、忘れられない、失くしたくない
唯一の大切なものがあると。

それをおさめ、飾るための箱として、額縁は存在しているし、
そのひと達の想いがどこかへ、迷子になってしまわないよう
わたしは額縁を作っています。

四つ葉のクローバーを飾る木の額縁・majakkaオーダーメイド額縁

完成した額縁をお渡しするときに訊きました。

「この四つ葉のクローバー、いつ見つけたものなんですか?」

「この子くらいのときかな」

そばには、4才くらいになるお子さまが寄りそっていました。

お母さんが、そう。あなたくらいの年齢のときに。
はじめて、見つけた四つ葉のクローバー。

わたしたち大人が見失ってしまいそうなものも
こどもの頃のわたしたち、
そして、こどもたちは
みつけているんだな。

あなたの想い出の「もの」は、なんですか?


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箱型・木の額縁
材種:タモ
その他使用材料:麻布
サイズ:160×110×30㎜ 
参考価格:14,500円

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2017-10-25

亡き人を想う飾る、額縁に

こんにちは。
majakkaのオーダーメイド額縁です。

ひとは、なぜ飾るんだろう。
なぜ、飾るという「行為」をするのだろう。

ということと、いつも真剣に向かい合っています。

わたしには2つ齢の離れた姉がいました。
姉は数年前に亡くなりました。
4人家族のなかで、誰よりも先にいなくなってしまうんだろうな、
という気持ちの整理はついていたけれど
実際にその時を迎えると、気持ちはついていかなかったなあと思い出すのです。

そして、整理がついていないからでしょうか、
姉の姿を飾る、自分のための額縁が、いまだに作れないのです。

そう。
なぜ飾るのか。
自分自身の気持ち・心の整理をつけるために
飾るのでは、ないでしょうか。

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前置きが長くなってしまいましたが、
今回、ご紹介する額縁、
ご依頼のされかたが、とても素敵だったんです。

亡きお父様とお母様とお兄様を、ひとつの額縁に飾りたい。
そして、真珠も一緒に飾りたい、と。

真珠?
お話しを伺うと、
お父様がお母様に贈られたものとのことでした。

わたしに託されたけれど、これはわたしではなく母が持つべきもの。
だから、額縁に一緒に飾りたい、と。

糸からはずされて保管されていた真珠を
ぱらりぱらりと自然にまくような
そんな印象で布に縫い付けていきました。

亡き人を想う飾る、額縁・majakkaオーダーメイド額縁


亡き人を飾る、遺影には、こんなかたちでは…
という既成概念があるのかもしれません。

でも、その写真を大切にそばに置くのは
そのかたと、いちばん近くにいた親しいかたのはず。

だからこそ、既成概念で飾りかたを決めるのではなく
そのひとにとって、
いちばん寄りそえるかたちにすることが大切なのではないかと思うのです。

ご依頼主の希望で、青色に仕上げた清々しい額縁。

亡き人を想う飾る、額縁・majakkaオーダーメイド額縁


額縁は誰のためにあるのか。
そのひと自身のためにあると。

いつか、わたし自身にも
姉の姿を飾る額縁を作りたいな、そう思うのです。


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色の額縁
サイズ:130×130×40㎜ 
参考価格:42,000円

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2017-10-11

気持ちを贈る額縁

こんにちは。
majakkaのオーダーメイド額縁です。

自分の気持ちを伝えるために
手紙を書くような想いで・・・
自分の気持ちを贈る、額縁をつくる。

そっと差し出されたものは
ちいさな、くるみボタンでした。

「妻が手作りしているものなんです」

ひと針ひと針、丁寧に刺繍されたものが
ボタンに仕立てられていました。

このボタンを額縁に飾り、奥さまに贈りたい。
旦那さまの、やさしい気持ちがフワーッと伝わってきました。

季節は冬。

「クリスマスに間に合うでしょうか?」

そう。
クリスマスの贈りものなのです。

手作りのボタンを飾る箱型額縁・majakkaオーダーメイド額縁

額縁自体は、立てて置いて飾れるちいさなもの。
構造・サイズ感はすぐ決まりました。

お客さまは、ぐるり店内を見回して、しばらく考えます。

「出すぎず、引っ込みすぎず、そんな額縁に」

ごくごく当たり前の普通の額縁ではなく
でも、あまりに「前に出てしまう」個性の強すぎる額縁でもなく。

飾る中身をひきたてながら
ここで作る(majakkaで)他にはない、特別なものを希望されていました。

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オーダーメイドは、足し算と引き算であると考えています。

どう飾るか、構造を考え、
お客さまの好みを背景に、中身とのバランスをみて
あの要素も欲しい、これも加えよう・・・

まず、必要と思われることを全てプラスして行く作業を、
足し算のアタマで考えます。

そして、そこから
本当に必要なことを、見い出していきます。
足し算で盛って盛られ、影に隠れてしまいがちな「主役」を前に出すために。

主役(飾られるもの)が活きるために
必要なもの・要素は何か。
すこしずつ、余分なものをそぎ落としていく、引き算の行為です。

足して、引いて、
オーダーメイドはバランスです。

majakkaの額縁は、たしかに個性的なものが多くあります。

でも、その個性ばかりが目立ってしまっても
お客さまの、欲しいと感じるものに近づいていなければ
無駄にうるさい額縁になってしまうし、逆も然り。

シンプルすぎては、せっかくのオーダーメイドなのに
なにか物足りない・・・と。

この狭間で、考えます。

手作りのボタンを飾る箱型額縁・majakkaオーダーメイド額縁

クリスマスの朝に、奥さまからお写真とともに
メールが届きました。

「額縁ありがとう。」

お客さまの気持ちと
つながる、うつくしい瞬間です。



・・・・・・・・・

気持ちを贈る。
贈りものの額縁のご依頼は、おはやめに。

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箱型・木の額縁
材種:タモ
その他使用材料:麻布・胡粉・膠
サイズ:130×130×40㎜ 
参考価格:25,000円

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2017-09-23

飾る大きなアルバム、という額縁

こんにちは。
majakkaのオーダーメイド額縁です。

たくさん一緒に考えて、迷って、悩んで・・・

だからこそ、納得する
本当に欲しかった額縁。が、完成しました。

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はじまりは、一本のお電話でした。

「オーダーメイドの額縁というのは、どういうものなのでしょう?」

つまり、どういうものを作ってもらえるのか?
ということを訊いてくださいました。

普通の額縁屋さんにも足を運んで
枠を選んで、見積りを出してもらったりもしたけれど
なんか、ちがう。
しっくりこない。
これかな?これでいいのかな?
そう思うなかで、ここmajakkaに辿り着いたそう。

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お電話の後、
ご家族でご来店をいただくと、
ご夫婦それぞれに、「こんなふうなものがいいな」の理想像が
それぞれに存在していることが、わかりました。

でも、壁に掛けるものは、ひとつ。
だからこそ、お互いが納得のいくものを作りあげなければ
想いはちぐはぐになってしまいます。

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今回、額縁をつくることの「背景」がお客さまにはありました。

まず、結婚5周年の記念として。
そして、子どもの工作や絵、家族写真を飾りたい。
さらに、子どもが大きくなったときには、贈りものとしたい。
という特別な想いのこもる額縁に仕上げたい。
とのことでした。

そんな背景があるため、
いわゆる、普通のモールディングの額縁・・・
サイズに合わせて切って組み上げて、はいどうぞ。

では、どうも納得がいかない。
ということが、伝わってきました。

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ご来店後は、メールというより
往復書簡のような、繊細なやりとりが続きます。

お客さまも、作り手も
お互いに納得のいくものを作りあげたい。
だからこそ、妥協することなく
ちいさな疑問も、どんどん投げてもらいながら
それをきちんと拾い集め、
言葉・文章として伝えていきます。

そう。
「これを作ります」という目に見えるかたちは
この時点では、見えていないのです。
たよりになるのは、
お互いの言葉にズレが生じないよう
そして、浮かび上がるビジョンが少しでも一致するよう
時間をかけてやりとりするメールが、かなめとなります。

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結果、完成したものは、ご夫婦ともに
ご納得・満足されるものとなりました。

飾る大きなアルバム、という額縁・majakka

しっかりと「木」感のある、
イミテーションの木ではない本物の木を望まれていたので、
無垢の木から、ゼロの状態から作ることのできる
ここmajakkaならではの額縁は、
本当に、お客さまのご希望にピタリと寄りそえるものとなりました。

また、板状の無垢の木から、かたちを切り出していくので
今回のご注文では、お客さまの書かれた断面図の図面をもとに
希望するかたちの額縁をつくりました。

飾る大きなアルバム、という額縁・majakka

ふわっとまるい、やさしい木面。
他のどこにもない
お客さまだけのオーダーメイドの額縁。

お渡しして、素直なご感想をいただけたとき、
額縁屋としての仕事は、やっと終わります。

完成が終わりではないのです。

お客さまの表情に
あー、こんなふうになったんだあ、という驚きと
満足のいくものができた、という安心感とよろこびと。

それらが、伝わってきたとき
ひとつの額縁が完成します。


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木の額縁(スペーサーあり・立体物も飾れる仕様)
材種:タモ(ホワイトオイル仕上げ)
サイズ:949×702×25㎜(A1サイズポスター対応サイズ) 
参考価格:80,000円

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2017-09-10

結婚式のウェルカムボードを飾ろう

こんにちは。
majakkaのオーダーメイド額縁です。

大切なものなのに、眠らせてしまってるものって、
ありますよね?

ぜひ、だしてあげましょう。
そのお手伝いを、額縁屋がいたしますよ♪

今回は、結婚式のウェルカムボードを
ご自宅に飾るために、額縁を作りました。

結婚式のウェルカムボードを飾る額縁・majakka

まず、飾るものを拝見させていただきながら
好きなイメージや雰囲気、色などをお伺いしていきます。

お店に展示してある額縁をみながら

「この色が良いかな」と。

こちら、ムーミンのハンカチを飾る額縁でした。

ハンカチを飾る額縁・majakka

マットな質感のミドリとグレーと、その上に、かすかな金の光沢の散りばる
静かで上品な印象の額縁です。

majakkaの「色の額縁」は、ありそうで
どこにもない色合いであることが特徴です。

こちらの額縁も遠くから眺めるとグレーです。
どこにでもありそうですよね、グレーなら。

でも、近くで見ると
色のにじみやかすれで表情が生まれていることが感じられます。

ハンカチを飾る額縁・majakka

額縁が決まると、あとはお任せで。
フォーマルな印象の華やかな光沢のあるベージュの布マットを選び仕上げました。

結婚式のウェルカムボードを飾る額縁・majakka

色の額縁は、手塗りの下地の質感がでます。
やわらかい曲線と、下地のぽってり感、たまり感。
これは均一なスプレー吹きつけのような作業では生まれない
手塗りならではの味わいで
わたしは、これをとても大切にしています。

結婚式のウェルカムボードを飾る額縁・majakka

結婚式の大切な瞬間を刻んだ想い出の品々。
写真や招待状や、お手紙・・・
今回ご依頼いただいたウェルカムボード・・・などなど
しなものが、それぞれにバラバラになって、しまわれていることはあると思うんです。

それらを「想い」のかたちとして、みえるかたちにして。
コラージュのように、写真とカードを組み合わせたり、
奥行きのある箱にしまいながら飾りながら、
そんな、ひとつにまとめる「飾るかたち」の額縁に仕立てることができますよ。

結婚式からが、また始まりです。
あたらしい暮らしに
大切な瞬間のつまった額縁を贈ります。

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色の額縁
サイズ:496×390㎜ 
参考価格:35,000円

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2017-08-29

土俵の屋根がついた!お相撲・額縁

こんにちは。
majakkaのオーダーメイド額縁です。

今回は、とってもオモシロイ額縁を作らせていただきました!
の記事です。

まず、完成のお写真。

土俵の屋根がついた・お相撲・額縁・majakka

中に飾られているものは、
ヒロ・ヤマガタさんの『相撲』の作品です。

色鮮やかなメルヘンな風景が多い印象だったので
このコミカルなお相撲の作品は、とても新鮮でした。

この作品は、もともと、キラキラの金色のアルミフレームにおさめられていました。

言葉は悪いのですが、ありきたりで無難な感じの額装でした。

お客さまもそれには満足のいかない様子で

「面白いものができるとイイな!だから、おまかせします!」

ということで、完全お任せで預からせていただきました。

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お客さまは、majakkaの額縁つくりのワークショップに参加されたことがあるかたで

majakkaでつくる額縁が他にはない「面白さ」があることを知っているかたでした。

(そのワークショップの様子のブログ記事・・・→こちらです
長文です。眺めていただけましたら幸いです)

ここで言う「面白さ」とは・・・

奇抜であったり、変であったり、
ウケを狙ってつくるものではありません。

majakkaでは既製の枠を切って、組み立てて、仕上げるワケではないので

【 ゼロから、つくることができるんです 】

中に飾られるものから、イメージがムクムクとわいてきます。

・ 木の額縁、色・質感はブラックウォールナットが似合うな
・ 土俵のイメージから、砂と縄紐を使ったらステキだぞ
・ 砂地にはアクセントになる模様を入れたらカッコよくなるんじゃないか?

ここまでは普通です。

で、ここからでした。
作品を、じーっと見ていました。

「屋根がないなあ・・・」

もちろん、これは作品ですので、関係ないものを勝手に加筆したり侵すことは許されません。

でも「額縁として」屋根がついていたら、面白いな。
と、思ったんです。

それをお客さまにお伝えしたら

「面白い!やってやって!屋根つけてください」

ということになったんです。

土俵の屋根がついた・お相撲・額縁・majakka

額縁のふちと同じ、ブラックウォールナットを主に使って
おもちゃっぽく、ペーパークラフトっぽく、ならないよう慎重に作ります。

作品と見合せながら、大きさや質感を確かめます。

屋根をつけることで、作品の見栄えが落ちたら本末転倒です。
「ある」ことで、活きるものを作ることが本命です。

土俵の屋根がついた・お相撲・額縁・majakka

完成した額縁におさめた様子です。

もちろん作品には接しないよう空間をもたせ、マットボードに屋根を固定します。

ドールハウスを作っている気分でしょうか。
ワクワクが止まりません。

土俵の屋根がついた・お相撲・額縁・majakka

ふちの仕上げは、最初に抱いたイメージ通り
砂+彫り+縄紐 で、仕上げています。

どこまでも、どこにも、手を抜かず、こだわりぬいて完成した
お相撲・額縁。

とてもお時間はかかりましたが
お客さまは、とっても喜んでくださいました。

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お客さまから、こんなご感想をいただきました。


おすもう額縁が家に来て、1ヶ月になります。
はじめは、玄関の飾り棚に飾ってみましたが、ライトもあり、ステキだけど・・・
みんなが見ない・・・それはちょっと違うかな~と。
家族が集まるリビングにどーん!と。
落ち着きました。飾る場所も大切ですね。
これから経年変化していく姿も楽しみです。

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ありがたいです、本当に。

みんなが見る場所に、居る場所に、大切なものを飾る。

「こう飾ってください」と、お客さまに強制することは決してないです。
でも、とても愛着を持って、飾る場を選んでいただいている風景が伝わってくるのです。

どんなに形が凝っていても、額縁は「枠」なんです。

でも、それを受け取った人にとって、飾る場において、
額縁という枠は、特別な存在となるような気がします。

今回もまた素晴らしい仕事ができました。

ありがとうございました!

土俵の屋根がついた・お相撲・額縁・majakka

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その後・・・

お客さまから、実際にお部屋に飾っている様子のお写真が届きました。

土俵の屋根がついた・お相撲・額縁・majakka

気持ちよいなあ!
本当に心地よい空間に、気持ちよさそうに飾ってもらっている!

とてもうれしくて。
感謝・感謝! の気持ちでいっぱいです。


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箱型・木の額縁
材種:ブラックウォールナット(蜜ろうワックス仕上げ)
その他使用材料:胡粉・膠・ヘナ・麻ひも
サイズ:485×470×25㎜ 
参考価格:88,000円

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2017-08-15

クロスステッチ刺繍を飾る額縁

こんにちは。
majakkaのオーダーメイド額縁です。

クロスステッチ刺繍を飾る木の額縁・majakka

お母さまが、ひと針ひと針、仕上げた
クロスステッチ刺繍の作品を

いつでも眺められるように。

いままでの古い額縁から、あたらしい額縁へ。
娘さまから、お母さまへの贈りものとなる額縁を
作らさせていただきました。

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< お客さまの希望 >

①現状の額縁は、賞状額のような暗色でツヤ感があり
 仰々しく、正直、あっていないなあ・・・の印象だったので・・・

②あかるくて、あったかい印象のものに変えたい

③木の額縁が良いけれど、シンプルすぎても面白くないし、
 でしゃばりすぎても・・・

④額縁は壁に掛けるのではなく、台に置いて飾りたい

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これらのご希望を考慮して
色味に個性のあるブラックチェリーを選びました。

時間の経過とともに、じょじょに赤く濃く
色味の深くなる木材です。

形状は、作品に向かって階段状にせまっていく
陰影と奥行きの出るドラマチックなかたちに。

置き台は、額縁のサイズ、安定感、角度のバランスを見ながら製作しました。

額縁と置き台・majakka

裏から見ると、こんな仕上がりです。

額縁と置き台・majakka

どこに、どんなふうに飾るのか。
飾りかたは、ひとつではありません。
ご希望にそえるかたちをご提案してまいります。
ぜひ、お気軽にご相談ください。

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完成した額縁と対面されると
いままで見慣れていた現状の額縁と
景色がガラリとあかるく変わったことを
とても実感されている様子でした。

「飾る」ということは、
ただ、枠におさめるだけではないと思っています。

飾るもの、眺める人の気持ち、まわりの空気
それらすべてが気持ちよく生きることだと。

だからこそ、
飾るもの、ひとつひとつにあわせて
じっくり時間をかけて製作しています。

飾るものと、対話している。
そんな感じです。

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木の額縁
材種:ブラックチェリー
サイズ:540×440×25㎜ 
参考価格:36,000円(置き台別途 3,500円)

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2017-07-27

ハワイの車のナンバープレートを飾る額縁

こんにちは。
majakkaのオーダーメイド額縁です。

ハワイの車のナンバープレートを飾る額縁・majakka

2度目に、ハワイに訪れたときに見つけました。
とのことでした。
お客さまにとっての大切なナンバー「417」の刻まれた
ハワイの車のナンバープレート。

レプリカではなく本当に使われていたユーズド品なので
簡単にポコポコ出会えるものでもなく。

見つけたときは、おおおー!となったといいます。
さっそく、帰って来て、お部屋に置くのですが
あれれ?なんか、しっくりこない。

とても大切なものなのに
「そのまま」置くだけでは、なにか物足りない。

そこで思いついたのが、「額縁だった!」ということで
今回、ご依頼をいただきました。

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オーダーメイドといえど、いろいろなパターンがあります。

図面とまではいかないけれど
お客さまの理想とする欲しいかたちやサイズがしっかり見えていて
それに倣って製作を進めるタイプと。

飾るものに合わせて、好みをお伺いしながら
色・材質・サイズ・仕上がりの雰囲気を、ともに考え決めていくタイプと。

完全な、お任せと。

今回は、③のお任せでした。
以前に2点の額縁を製作させていただいている経緯もあり
全幅の信頼を寄せていただくなかで作る
作り手冥利に尽きる製作となりました。

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飾る空間、お部屋の様子のお写真をいただいていたので
「こんなふうに魅せたい」というかたちは
すぐにアタマのなかに構築されていました。

それにしたがって、おさめる箱となる額縁のサイズを決め、
(箱型額縁は奥行き・深さが要です)
重要な部分は、色と質感だな、と感じながら
サンプルを作りながら、プレートの背景となる
荒れた木肌の雰囲気を調整しました。

ハワイの車のナンバープレートを飾る額縁・majakka

「紐」のイメージも早い段階からアタマにはありました。
これが在ることでプレートが引き立ち、
ひとつのものとして「プレート・背景・紐・額縁」
これらが一体感とならなければ意味はありません。

何度も、紐の結びから配置、ボリュームを検討して「ここに」落ち着かせました。

在ると無いの違いは、とても大きいので慎重な作業です。

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こうして、完全なるお任せの額縁は
ご依頼主のもとに、帰っていくことに。

そう、帰るんです。

裸のままだった、「大切なもの」に
額縁という特別な衣を着せて、おかえしするんです。

抱えきれないほどの感謝の言葉と気持ちを
作り手のもとに残し

お客さまは、飾られたお写真を、すぐに送ってくださいました。

ハワイの車のナンバープレートを飾る額縁・majakka

大切なものとしての実感を
たしかなものとして、高めること。

そのまま「置いておく」だけでは、あまり高まらず
どうにかならないかな・・・
と、思っていたそうです。

でも、この飾られた様子を見て、実感度はつよく伝わってきました。

もうひとつ、
以前、作らせていただいた額縁の飾られた様子も送ってくださいました。

キャンバスとブローチを飾る箱型額縁・majakka

あまりにうつくしくて
あまりに神々しくて
光りの帯が、みちびかれるようで。

キャンバスとブローチを飾る箱型額縁・majakka

言葉を失いました。

ありがとうございました。
その一言をお伝えするのに、お時間がかかるほどの
うれしさとよろこびと

ご依頼主の「ものである」という深い実感を。

作り手に刻む仕事となりました。



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箱型・木の額縁
材種:タモ(ナチュラルオイル仕上げ)
サイズ:439×286×45㎜ 
参考価格:35,000円

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2017-07-25

眼で愉しむレコードジャケットを飾る額縁・2

2015年9月に投稿した記事を、あらためて。

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前回の続き、額縁を仕立てるキッカケから
今回は、どのように作りあげていったのか。
その経緯をお話しします。

どう魅せるのか。
お客さまからお預かりした図面やサイズ一覧、
メールのやりとりを重ね、みえてくるものは・・・?

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オーダーメイドの額縁を作る・majakka

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2017-07-20

眼で愉しむレコードジャケットを飾る額縁・1

2015年9月に投稿した記事を、あらためて。

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大好きだった大切なものとの
付き合いかた、愉しみかたが
「聴く」から「観る」へ・・・

そんな「変化」が、
飾ること、額縁を仕立てることのキッカケになりました。

今回ご紹介する額縁は
アナログレコードのジャケットを飾る額縁です。

まずは、お客さまのお手紙からご紹介します。
ご注文いただいた額縁が手元に届き、
実際にお部屋に飾ってみて・・・

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レコードジャケットを飾る額縁・majakka

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2017-07-17

『箱・額縁』 に立体を飾る

2015年11月に投稿した記事を、あらためて。

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額縁、いろいろ作っておりますが

「なにが得意ですか?」

と訊かれたら、迷わず、
箱型の額縁!と、こたえます。

額縁の形状が箱のように奥行きがあり
立体物を飾れる額縁です。

今回ご紹介する額縁は、
まず、ご依頼方法が面白いんです。

「額縁で、わたし(ご依頼主)を表現してください」

とのこと。
さて、いったい、どんな額縁が完成したのでしょうか?

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箱型額縁に飾るパーツ・majakka

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2017-07-13

質感のある額縁に写真を

こんにちは。
majakkaのオーダーメイド額縁です。

質感ある色の額縁・majakka

A4サイズの写真の額縁です。
希望のお色をお伺いし、あとはお任せで作らせていただきました。

色の額縁は
無垢の何も色の塗られていない状態の木枠に
胡粉とニカワを練った下地を塗り
その上に、色を重ねていきます。

色はカラーサンプル等があって
そこからお客さまに選んでもらって塗る。
という機械的なものではなく、

中に飾られるものの色みを重視し、
そこに、飾る空間のお部屋の色調、お客さまの好みの色をプラスして検討していきます。

質感ある色の額縁・majakka

今回の額縁は「緑」です。

緑一色を均一に塗るのではなく
複数の色を重ねるので、結果的に深みのある
よくわからない色になります。

また、仕上げ方も、光沢を持たせたり
しっとりマットであったり
砂っぽい印象だったり
光沢感もあるのに、なぜかマットだったり。

それらの仕上げもプラスされ
ますます、よくわからない色が生まれます。

わたしは、この「よくわからない色」というのが大好きです。
こちらの額縁も、もちろん、緑色に見えるのですが
見方によっては、明るく白っぽかったり
光沢があるのに、見方によってはマットです。

そんな曖昧さが、ゆらぎとでもいうのでしょうか。
いつも同じ空間に在って、見飽きない存在になる所以のような気がします。

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さらに質感を持たせるために
下地塗りの段階で、麻の縄紐を飾りとして埋め込んでいます。
自然な凹凸が意図しない陰影を生んで
ゆたかな表情になります。

額縁、お写真ともに、強い印象のもので
ここに紙のマットボードを合わせてしまうと、
のっぺりした印象になってしまうので
マットボードにも質感を持たせ、粗い織り目の布マットボードを。

質感ある色の額縁・majakka

色の額縁は、
ひとつひとつに個性のある、個性の強い額縁です。

でも、それは合せることが難しい。
というわけでは決してありません。

飾られるもの・飾る場所・好きな色
それぞれのバランスを整えていくことで
おのずと「色」が、見えてきます。

色で人を癒す。
まるで、カラーセラピーのようですね。


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色の額縁
サイズ:538×438㎜ 
参考価格:52,000円

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2017-07-10

座って話す、メリットとは?

2014年12月に投稿した記事を、あらためて。

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「額縁」そのものではなく
今回は、額縁をお客さまと一緒に考える場の在り方について。

わたしの働く、majakka(マヤッカ)
製作の場となる工房と、
お客さまに作ったものを見ていただくお店が並列しています。

この環境のおかげで
他のお店と違う独特のゆったりとした時間が流れています。

お互いに、座って、じっくり話す、耳を傾けることで
見えてくることがあります。

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店内の様子・「家具+額縁」majakka

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2017-07-08

オーダーメイド額縁、どう注文するの?・2

2015年5月に投稿した記事を、あらためて。

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前回の続きのブログです。

オーダーメイドの額縁、
いよいよ、かたちになっていきます。

とりあえず、枠におさまってればいいわ。
という感覚は、作り手の私のなかにはありません。

かといって、「絶対これに入れなければいけない」
という絶対のルールに縛られる必要もないと思っています。

大切なことは、
お客さまと、飾られるものと、
しっかり向き合い対話をすること。

そんな中から生まれてくる
お客さまにとって、唯一の額縁。

さて、どんなものに仕上がったでしょうか・・・
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オーダーメイド額縁の出来るまで・majakka

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2017-07-06

オーダーメイド額縁、どう注文するの?・1

2015年5月に投稿した記事を、あらためて。

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ひとこと、オーダーメイドと言われても
どこから、どうやって注文していけばいいの?

その疑問を、ひとつひとつ紐といていきます。

まず、お客さまの、飾りたいものがあって・・・
イメージがあって・・・

じょじょに、かたちが見えてきます。

ここ、majakkaでは
こうして、オーダーメイドの額縁が作られていくんだな。

という舞台裏です。

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オーダーメイド額縁の出来るまで・majakka

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2017-07-03

額縁に小さな木彫りのお人形を飾って贈る

こんにちは。
majakkaのオーダーメイド額縁です。

箱型・木の額縁(木彫り人形を飾る)・majakka

額縁を「贈る」こと。
その行為には、ひとそれぞれの理由があります。

今回ご紹介する額縁。
お友達に「元気な気持ちになってもらいたくて」
そんな理由がキッカケでした。

一目惚れした木彫りの小さなお人形。
とっても、かわいらしい。
でも、このまま、コロンコロンとしたまま贈るのもなあ・・・

というとき、
額縁に入れて贈ろう♪
と思ったそう。

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ペンギンの木彫りのお人形を囲むイメージは「おうち」
あったかい感じのものにしたいなあ、と。

おうちのイメージ。
それを変に作り込みすぎたものを背景として設置してしまうと
主役のペンギンたちが、かすんでしまうので、
シンボリックな「三角屋根」を、おうちに見立て
主役のお人形たちを、ステップの上に並べシンプルに仕上げました。

全体の背景となる部分は
お客さまが選んでご持参くださった、あかるい黄色のストライプの布地をはりました。

箱型・木の額縁(木彫り人形を飾る)・majakka

今回のお客さまのように、中に飾るものだけでなく、
背景となる布や紙などの持ち込みも大歓迎です。
飾りたいものは写真なんだけど・・・それと一緒に想い出のものも・・・
というご依頼もあります。
ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

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「額縁」というと、ドーンと大きなものを想像される方も多いと思います。

でも、ここで作られるものはそればかりではありません。
今回のご依頼品のように、手のひらにおさまるような
かわいらしいサイズのものも、たくさんあります。

箱型・木の額縁(木彫り人形を飾る)・majakka
額縁の後ろにあるのはミニサボテン。ね、小さいでしょう。

大きさではないんです。
額縁の中に、そして、手にしたときに伝わる優しさやあたたかさが詰まっていることが大切だと思うんです。

想いを届ける小箱として。
額縁の役割、額縁屋の仕事はまだまだ続きます。


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箱型・木の額縁
材種:タモ(ステップ部分:ブラックウォールナット)
サイズ:160×98×52㎜ 
参考価格:16,000円

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2017-07-01

作品展の額縁を見に行く・2

2015年2月に投稿した記事を、あらためて。

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前回の記事の、続きです。(前回の記事 …→ こちら
では、実際に、どうのような額縁を製作したのか。
作品と額縁の調和をご覧いただけましたら幸いです。

オーダーメイドの額縁だからといって
突飛であったり、奇抜で他との違いを際立たせる必要はない。
そう思っています。

でも、作家さんの愛着の深さは、とても感じました。
大切な作品だからこそ。
手をかけたオーダーメイドの額縁におさめよう。
そんな気持ちが伝わってきます。
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タイルと砂の額縁・majakka

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2017-06-29

作品展の額縁を見に行く・1

2015年1月に投稿した記事を、あらためて。

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正直な話し、
納期が短く、数の多い、
作品展を間近にひかえた作家さんからのご依頼は
苦手なmajakkaです。

額縁=作家さん・アーティストのもの
と、思ってらっしゃるかたが多いと思うので、
なんで?どういうこと?って。

たしかに、たしかに。

今回、ご紹介する記事は
ある作家さんからご依頼の額縁のお話しなのですが
とても特別な作りかたをしています。

へえ、こんなふうに作りあげていくんだ。
そんな舞台裏の見えるブログです。

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色の額縁・majakka

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2017-06-26

海の額縁 ~織り物風・刺繍バージョン~

2012年7月に投稿した記事を、あらためて。

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「海のデザインでお願いします」

そんな、ざっくりとしたご希望をお伺いして
あとは、おまかせいただく。
作り手冥利に尽きる、託される、そんな額縁でした。

織り物風の刺繍は、デザイン・色すべてオリジナルです。
飾られるものの映える・ご依頼主の気持ちのこもるものを考え
わたくしが、ひと針ひと針、さしていったものを
額縁に仕立て上げます。

刺繍額縁は、ひじょうに手間と時間のかかる額縁です。
すぐに欲しい。のご希望にはそえませんが
独特の美しさのある他にはない額縁です。

中身・飾るものからデザインを想起します。
サイズ・お見積り等、ぜひお問い合わせください。

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織り物風の刺繍額縁・majakka

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2017-06-24

たくさん飾る=それってステキだな!

こんにちは。
majakkaのオーダーメイド額縁です。

絵とか写真とか、飾ること。
その飾りかたにルールはないと思うんです。

でも、たくさん飾ることに抵抗がある、
というか、「むずかしいんじゃない?」って
あきらめちゃうかたは、多いように思うんです。

今回、ご紹介するお客さま、
1年に1回、家族の成長の記録として写真を撮ってもらい
それを1枚ずつ飾っていきたい。

ということで、こんなご依頼をいただきました。

同じデザインで
額縁のサイズは、ひとつだけ大きくして
木種を2つに絞って

「5点、作ってください!」

完成したものは、こちら。

たくさん飾る額縁・majakka

ブラックウォールナット&ブラックチェリーで
フラットでシンプルなデザインが

「キレイでカッコイイ!」

ということで、ビシーッ!!!と。

たくさん飾る = むずかしい の壁は
たぶん、揃えることのむずかしさのような気がします。

いくつも・いくつも
いろいろな額縁を並べたら、ぐちゃぐちゃになるんじゃない?
たしかに、いろいろ並べるのは
センスが必要になってきます。

でも、デザインや質感(材質)、色味を揃えることで
その、ぐちゃぐちゃ感は軽減し
まとまり感に、なります。
(もちろん配置の仕方も大切だけど)

こちらのお客さまの 
壁に飾られた様子です。

たくさん飾る額縁・majakka

飾る壁はすでに決まっていて(細長い壁)
配置の仕方も、
相談を進める際、お互いの話しのなかで
みえていました。

現在は、「飾る!スタートの1年目」で
お写真は1枚ですが、
この飾られていない状態の額縁とのコラボもステキです。

壁1枚を使って、家族の成長を物語る空間を作り出す。

ステキです!!

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お客さまが、ご自身のFacebookで書かれた記事です。
時間を重ねることの愉しさが伝わってきます。

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【すぎてく「時間」を楽しむ♪】

2人目のこどもができたのもあって、
昨年から毎年家族写真を撮ってみようか、
と陽子さんと話してました。

どんな写真にしようかなと話しながら、
せっかく撮るんだったら、
毎年の変化を楽しめるような形がいいよね、
となりまして。

だったら、
額縁もたくさんつくっておいて、
だんだん増えてく楽しみも味わいたいねと。

なのでこの形です。
ブランクの額縁も含めて、
最初から5つ(5年分)まずは準備しました。

いつも仲良くしていただいている、
majakka中原あずささんに額縁はお願いして、
写真家片岡杏子さんに写真をお願いして。

飾ってみて、
めちゃワクワクしてます☆
これからどんな写真が増えてくのかなー。
5年だけじゃなくもっと続けて増やせたらいいな。

写真そのものを残すことも楽しいけど、
時間の経過に楽しみを見つけられたら、
もっと暮らしが楽しめますよね♪

あー楽し☆
中原さん、額縁、めっちゃ素敵です!
片岡さん、楽しい撮影体験と素敵な写真嬉しかったです!
ありがとうございましたー。

やっと飾れましたー(笑)

額縁:中原あずさ
http://kagu-majakka.com/
写真:片岡杏子
http://kataokakyoko.com/

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木の額縁(フラットタイプ)
材種:ブラックウォールナット&ブラックチェリー
サイズ:(L)278×227㎜ (S)217×179㎜
参考価格:(L)8,800円 (S)7,000円

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2017-06-22

隠さない額縁

2014年8月に投稿した記事を、あらためて。

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立体物を飾る「箱型・額縁」が得意です。

むきだしのまま「大切なもの」を飾ることに抵抗があったり、
そのまま飾る「以上のこと・手間」を加えることで
その「もの」に、より愛着と価値が生まれたり。

額縁は、飾るものを守り、映えさせるためにあるものなのです。
そんな箱型額縁のバリエーションをご紹介します。

あわせて、「マットボード」の役割・意味の説明もあります。

飾るという行為が、もっと身近に。
だれでも愉しめるものとなるよう、これからも頑張ります。

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鳥のモビールを飾る箱型の額縁・majakka

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2017-06-19

額縁つくりの「想い」とは

2012年10月に投稿した記事を、あらためて。

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家具屋とともにshop・工房をかまえてからは5年が経ちますが
それ以前から、ひとりで額縁を作り続けていました。

はじめて「額縁」というものを作ったのが20代前半。
途中、長い旅に出たり
木工の学校で「木」と向かい合ったり
寄り道はあったけれど、それはすべて「いま」につながっていて
額縁との付き合いは、20年近くになろうかとしています。

もちろん、いまも。ですが
ずっと、
「なぜ、自分は額縁を作っているのだろう」
と、自問自答を繰り返しております。

今回は、作ることの「芯」となる
額縁製作の想いについて。

なぜ、作るのか?
なぜ、額縁なのか?

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シカの角の額縁・majakka

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2017-06-17

ブラックチェリーの額縁

2012年9月に投稿した記事を、あらためて。

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こちらの額縁をご依頼いただいたお客さまの答えてくださったアンケートに、

「自宅に子供の写真・絵画、かぞく写真をたくさん飾ることにあこがれていました」

と、ありました。

【家族写真】を飾るための、額縁を
ブラックチェリーという木材で、
階段状に奥行きのあるデザインで製作しました。

このブログ記事では、
「額縁は誰のためにあるものなのか?」

額縁を作る立場の人間として、答えを出しています。

この答えは5年経ったいまでも変わりありません。
額縁は、みんなのためのものであると。

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家族写真を飾るブラックチェリーの額縁・majakka

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2017-06-15

大切な銀のスプーンを飾る

こんにちは。
majakkaのオーダーメイド額縁です。

本日は「色」の額縁のご紹介です。

銀スプーンを飾る色の額縁・majakka

旦那さまからいただいた銀のスプーン。
日常で使うことは、なんだかもったいないし…
かといって、仕舞い込んだままでは、目に入らないし…

ときおり出してきて、磨くたびに、どうしようかな?
なにか良い方法はないかな?
と思案されていたときに、ご来店いただきました。

銀のスプーンは、旦那さまが海外に出かけた際に
お土産として奥さまに贈られたもの。

柄の花モチーフが
ひとつひとつ違う、とても清楚なスプーンでした。

では、どんな額縁にしよう?
と考えたとき、お客さまはぐるり店内を見渡し

「派手すぎず、でも、地味すぎず。そんな感じの額縁を」

店内に飾ってあった、こちらの額縁のイメージを好まれました。
(中身じゃないです!中身はワッサー!としてます。額縁です、ふちです!)

流木ディプレイ額縁・majakka

金の上に銀が重なり、白くかすれた部分を生かすことで
キラキラしすぎない落ち着いた質感の額縁に仕上げました。

背景は、銀のスプーンの映える深く鮮やかな青色の布マットを。

銀スプーンを飾る色の額縁・majakka

スプーンは一本ずつテグスで留めてあり
磨きたいときに、はずせるような仕組みにしてあります。

大切なものは、ペタっと完全に接着せず
手にとりたい、触れたいときのために、固定方法は
それぞれの飾るものの形態にあわせ工夫しています。

「飾ってからね、あ、これ♪」

と、旦那さまが気づいて、やっぱりうれしそうだったわ。
とのご報告をいただき、

見えるかたちで、飾ってよかったです。と。

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飾ることって
気持ちを、オモテに出すことなのではないかなって思うんです。

普段はなかなか言えない言葉や気持ちを代弁するかたちで
額縁は暮らしに、暮らし手の心を反映させます。

ありがとうの気持ちを。
飾るという、かたちで。

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箱型・色の額縁
サイズ:約 370×290㎜
参考価格:35,000円

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