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2019-02-04

キルト作品を箱型額縁に飾る

こんにちは。
majakkaのオーダーメイド額縁です。

majakka・オーダーメイド箱型額縁・キルト作品


真っ白のキルト作品を飾る額縁です。

「飾りたい」想いは募りながら、なかなかタイミングが作れず、ようやく。
完成したものをお客様にお渡ししたときの、ホッとした安堵の表情が印象的なご注文でした。

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飾るものは、
布地も白く、刺繍糸の色も白という、
白の陰影とキルトの縫い目の立体感が、
模様を浮かび上がらせる繊細な作品です。

無垢の木をご希望されていたので
作品の映える色を検討しながらブラックチェリーをご提案。
(※赤みのあるオレンジ色が特徴で時間の経過で色味が深くなっていきます)


majakka・オーダーメイド箱型額縁・キルト作品


無垢の木の額縁は縁のデザインを何種かご用意しており
そのなかから、木の重厚感を味わえる階段タイプのものを選んでいただきました。
(シンプルなフラットタイプ、陰影の生まれる内流れタイプetc・・・)

作品にふくらみがあるので、薄い額縁でプレスするのでなく
作品の周囲に空間を設け、ふっくらとしたキルトの表情を活かすため
額縁の構造は、厚みのあるものを飾る箱型の額縁に。

額装は、縁のオレンジ色(木)と作品の白を際立たせる、
深い青色の布のマットボードで仕上げてあります。

majakka・オーダーメイド箱型額縁・キルト作品


飾る場所は、玄関と決まっておりましたので
壁面のサイズを測っていただき、額縁のサイズと壁面のサイズが対比して見れる平面図面を作成し、完成品のサイズを検討していただきました。


ご自身にとっての大切なモノが、
暮らしのなかで、自然なかたちで飾られることは

暮らしに自分らしさという灯がともること。
落ち着く・あたたかい・・・そんな想いで日々を過ごしていただきたい。

majakkaの額縁の願いです。



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【無垢の木の額縁】

材種: ブラックチェリー
デザイン・仕様: 階段タイプ・箱型額縁
サイズ: 530×450㎜
価格: お問い合わせください

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神戸・須磨。海と山のある穏やかな町で小さな工房とお店を夫婦で営んでおります。
それぞれに家具(夫が担当)と額縁(妻が担当)を手づくりのオーダーメイドで製作しています。
ひとりひとりの暮らしにあわせた、無垢の木の家具と、大切な想いをくるむ額縁。
お客さまの暮らしが心地よくゆたかに育っていくお手伝いをしています。

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** majakka「家具+額縁」WEBサイト ・・・→ こちら

** 額縁のご注文は ・・・→ こちらのページから



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2018-05-31

大切な人とともに過ごすための額縁

こんにちは。
majakkaのオーダーメイド額縁です。

大切な人と、ともに生きる。

離れて暮らす家族と、ともに生きる。

額縁の役目は、
壁面や室内を彩りゆたかに飾るだけではなく、

人と寄りそい、「人」とともに生きるための
開かれた窓として、存在していると。

わたしは思っています。

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飾ってあるもの、額縁も然りなのですが、
それらは毎日の暮らしのなかで、強く意識しなくても、
自然と眼がいきますし、眼に入ります。

だからこそ、納得のいく色かたちのものに、
大切なものを飾ってもらいたいのです。

majakka・オーダーメイド額縁・写真用額縁


「大切な人の、好きだった色で仕上げてください」

ほおずきと一緒にお写真をお預かりし、
製作した色額縁。

鮮やかで強すぎても、地味に暗すぎても違う。

majakka・オーダーメイド額縁・写真用額縁


ささやかに華やかに、
そしてあたたかみのあるものを
手元にある写真とバランスを見ながら、色合いを探ります。

置く場所にあまり奥行きがないので
別途に作る額縁立てを使うと仰々しくなってしまう。
ということで、額縁と一体となった立ての付いたものを作りました。

majakka・オーダーメイド額縁・写真用額縁


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もうひとつ、ご紹介いたします。

離れて暮らす家族、それぞれ、ひとつずつ持ちたい。
中に飾るものは、家族写真とのことでした。

majakka・オーダーメイド額縁・写真用額縁

ご依頼主の所有される額縁のサイズ・雰囲気を参考に、
それと合うものを2点。
材種とデザインに変化を加えて作りました。

majakka・オーダーメイド額縁・写真用額縁


壁にかけて飾ることはないと思うので・・・

というご依頼でしたので、
こちらも額縁と一体となった置いて飾れるタイプに仕上げました。

majakka・オーダーメイド額縁・写真用額縁


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お客さまのもとで、
お客さまの暮らしのなかで、
額縁の『 色・かたち・手ざわり 』すべてが気持ちよくあるよう。

丁寧にこころをこめて作ることが
わたし自身、とても気持ちがよいのです。


完成してお渡しするときは、旅立ちです。

ひとつひとつ顔のちがう額縁が、晴れ晴れと巣立っていく姿を
いつも、感慨深く見送ります。



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色の額縁(L版・2L版写真用)
サイズ:209×159㎜
参考価格:1点 21,000円

木の額縁(L版写真用)
材種:ブラックウォールナット、タモ
サイズ:159×121㎜ 
参考価格:1点 12,500円

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神戸・須磨。海と山のある穏やかな町で小さな工房とお店を夫婦で営んでおります。
それぞれに家具(夫が担当)と額縁(妻が担当)を手づくりのオーダーメイドで製作しています。
ひとりひとりの暮らしにあわせた、無垢の木の家具と、大切な想いをくるむ額縁。
お客さまの暮らしが心地よくゆたかに育っていくお手伝いをしています。

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2018-05-02

手ぬぐいと「想い出」をおさめる箱・額縁

こんにちは。
majakkaのオーダーメイド額縁です。

今回ご紹介する額縁は・・・
大切なものを、見えるかたちに、そして一緒に。

「手ぬぐいを飾りたいんです」

というご依頼の背景には、ステキな物語がありました。

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慣れた地を離れ初めての地への転勤。
不安とドキドキの織り交ざる日々。
そんなお父さんの背中を押してくれたのが、息子さんでした。

息子さんが選び、お父さんに贈ったものは、手ぬぐい。
そこに書かれた言葉

「明日は明日の風が吹く」

手ぬぐいの言葉に、ホッとするし、うれしいし、よし、がんばろうって。
言葉にのせてエールを贈る息子さんの心づかい。
それに力をもらうお父さん。
そして、その姿を見守るお母さんであるご依頼主の気持ち。

手ぬぐいを手渡されたとき、
それらすべてが重なって、胸が熱くなりました。

「これとね」

一緒に、飾りたいものがある、と出てきたのは
ご家族のもうひとつの故郷ともいえるほど大好きな旅地で得た
想い出のモノたちでした。

今回、転勤の地から、もと暮らしていた街へ戻ることに。
最初は不安だった地も、離れるとなった今では、すっかり慣れて
おまけに好きになった。

この街、神戸を離れることは、ちょっとさびしいけれど、
その節目に記念となる額縁を作りたい。

というご依頼でした。

majakka・オーダーメイド額縁・箱型額縁

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では、どんな額縁になったのかといいますと・・・

手ぬぐいという平面物と、想い出の品々という立体物のコラボなので、
奥行きのある箱型額縁のご提案を。

額縁そのものはお客さまの大好きな海をイメージして、
砂を混ぜて垂らして滲ませて、木目も見え、木の風合いも感じられるものに仕上げていきました。

サイズ、物の配置の仕方、バランス等、
図面のやりとりをしたところで、

「手ぬぐいだし、夏の感じで、スダレってどうだろう?」

と、ご依頼主から面白い提案。
さらに、それが上げ下げできるようになってたら、ステキだね。

額縁というと、固定された状態の世界を想像されますが
こちらは、その逆で、動きのある世界を飾る額縁になります。

要素はたくさんあるのだけど、大切なことは
それがひとつとして「まとまり」が生まれるように。

ひとつひとつの要素を整理しながら、製作の計画を立てます。

majakka・オーダーメイド額縁・箱型額縁

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①スダレを上げても下げても全体のバランスの調和がとれるように意識する

②想い出の品々を設置する位置、ボリュームを決める

アイテムは粘土で作られた愛嬌のある鳥と、サンゴ礁と貝。
数あるモノの中からサイズ、色味、複数置いたときのバランスを見ながらアイテムを選んでいきます。
設置の際には「どう見えるか」を意識しながら角度を決めていきます。
粘土の鳥は、傾ける角度によって表情の見え方に変化があるので慎重に。

そして、
手ぬぐい+粘土の鳥+貝+スダレ・・・
これらをひとつの世界にまとめる役割が、砂地と木の額縁。

飾るものが物語として世界を構築し個性を発揮しているので、
いわゆる「普通の額縁」におさめてしまうと、
ジオラマ・フィギュア等をおさめるコレクションボックスの額縁になってしまう・・・

つまり、中身は中身(で世界を構築していて)
額縁はたんなる中身保護の外枠の存在で、分離。
となってしまうと、
それは、お客さまの求めてるものではない。
ゆえに、難しかった今回の額縁製作でした。

majakka・オーダーメイド額縁・箱型額縁

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すべてが「ひとつ」になる、ひとつにすることで生まれるもの。

額縁が、額縁におさめて飾るということが、
想い出の保存箱として、ご家族みんなのこころを照らす輝きになる。

そんな役割を担うために額縁はあるんだな、と再認識した今回のご注文でした。



想い出のものを大切にしまっておくこともできるけれど

やっぱり、毎日、眺めてもらいたい。

だから、わたしは、それができるよう、
想い出のものが生きる額縁を
これからも、作り続けていきます。

あなたにとっての「大切」は、なんですか? 




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箱型・木の額縁
材種:杉
その他使用材料:砂、胡粉、ニカワ
サイズ:480×330×50㎜ 
参考価格:73,000円

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神戸・須磨。海と山のある穏やかな町で小さな工房とお店を夫婦で営んでおります。
それぞれに家具(夫が担当)と額縁(妻が担当)を手づくりのオーダーメイドで製作しています。
ひとりひとりの暮らしにあわせた、無垢の木の家具と、大切な想いをくるむ額縁。
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2018-04-02

出産のお祝いに贈る額縁

こんにちは。
majakkaのオーダーメイド額縁です。

弟さんファミリーへ、ご姉妹からの贈りものとして。

2人目のお子さまが産まれたタイミングに兄妹ふたりのお祝い額縁です。

majakkaオーダーメイド額縁・出産祝い

わたしたちの人生は、瞬間々々の積み重ねです。

お祝い事や記念日も然り。

うれしい!愉しい!バタバタしているうちに、
大切な瞬間はどんどん流れていきます。

そんな瞬間を逃さず、かたちに残し、暮らしの一部としてくれる。

大切なものを常に、わたしたちのそばに留めてくれるものが額縁だと思うんです。

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今回、ご依頼をいただいた額縁は、複数のお写真をひとつにまとめるかたちに仕上げてあります。

中央は大きめのお写真で、2人で一緒の場面、
その左右にそれぞれに産まれてすぐのもの、
そして、お母さまの好きなディズニーキャラクターと。

何枚もあるお写真の中から、お客さまと一緒に選ばせていただきました。

お客さまのご希望で、産まれたてのお写真は固定。
それ以外はご両親が好きなお写真を入れ替えられるようセットしてあります。

majakkaオーダーメイド額縁・出産祝い

複数の窓は統一感が出るよう、シンプルな四角でキリッと切ってあるので、マットボードの窓の切り口の黄色の可愛らしさが効いています。

majakkaでは、タモ・ブラックウォールナット・ブラックチェリーという
それぞれ色味・表情の違う広葉樹を使って木の額縁を製作しています。

中に飾るもの、飾られるお部屋の雰囲気、お客さまの好みに合わせて材種を選んでいます。

今回、お選びいただいたブラックチェリーは、経年変化を一番感じられる材でもあります。

月日の経過とともに色味を深めていく姿は、これからの時間を積み重ねていく想い出の額縁というストーリーにとても相応しいですね。

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さて、
お祝いの贈りものは、どんなものがいいかな?悩まれることも多いと思います。

majakkaでは数々の、贈りものとしての額縁を製作しています。

相手の趣味・嗜好がわかる場合は、もちろん、それに合わせて。

わからない場合は、手にして、眺めて、ホッとするものをオススメしています。

具体的にいうと、どこにでも合うもの・合わせやすいものが、
贈る側・受け取る側、双方にとって満足度の高いものとなります。

他とかぶらないよう珍しいもの、奇をてらったものは、もらった瞬間は「お!」となっても、しばらくすると「飾りにくいな、部屋と合わせずらいな」ということも・・・

majakkaオーダーメイド額縁・出産祝い

シンプルで「木そのまま」の美しさがデザインである額縁は、
飾るもの・飾る場所を選ばず、静かに空間に落ち着きます。

なんのてらいもなく、さらりと日常にとけこむ木の額縁は、
「空気のようだ」とわたしは表現しています。

大切なものをフワッと包む空気のようなmajakkaの額縁。


大切な人を思い浮かべながら、贈ることを愉しみましょう。


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複数窓の木の額縁
材種:ブラックチェリー
サイズ:608×176×20㎜ 
参考価格:30,000円

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神戸・須磨。海と山のある穏やかな町で小さな工房とお店を夫婦で営んでおります。
それぞれに家具(夫が担当)と額縁(妻が担当)を手づくりのオーダーメイドで製作しています。
ひとりひとりの暮らしにあわせた、無垢の木の家具と、大切な想いをくるむ額縁。
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2018-01-11

今夏にガクブチ展・開催

こんにちは。
majakkaのオーダーメイド額縁です。

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします!

さて、今回はお知らせです。

今年の夏から秋の終わりにかけて『ガクブチ展』を開催いたします。

ガクブチ展は家具屋とともに開業する前、
ひとりで活動している頃からのスタイルでした。
テーマを設け製作したものを、展示・販売・受注の機会としており、
そこで展示するものは、物語として生まれる、作品となった額縁たちでした。

額縁が主役となり言葉を発する、とても創作的なものは
わたしにとって、ものつくり・額縁つくりの原点ともいえます。

ガクブチ展のお知らせ・majakkaオーダーメイド額縁
12年前のガクブチ展の額縁

そんな展示の機会をストップさせて・・・
木工の学校での学び、結婚、開業、出産と。
めまぐるしく動く10年を経て、いま。
いまだからこそできる『ガクブチ展』を開催いたします。

場所は、長野と山梨のあいだ
八ヶ岳の麓にある石造りの絵本美術館
【えほんミュージアム清里】にて。

館内の静謐な空気。
外の草原をわたる風、木洩れ日の影。
それらの景色の美しさに魅了され
majakka開業以前から、製作した額縁をミュージアムのショップスペースに置かせていただいております。

majakka・ガクブチ展のお知らせ・えほんミュージアム清里
美しい景色とともに愉しめるミュージアム(2015年の秋の風景)

今回はそのご縁で、長期にわたる『ガクブチ展』の開催を快諾していただき
本当に作り手自身も、ほんとうに愉しみな展示であります!

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いままで、ここmajakkaで、
いくつもの額縁のご注文をいただくなかで感じてきたことは・・・

額縁の中に飾るものは
ご依頼主の心や気持ち、思い出の記憶であるといった、
「見えないもの」なんです。

それらを飾るという行為で、「見える」かたちにすることは
とても尊いことなんだな、と。
本当に大切なモノやコトって、みえない。

でも、みえるようにすることで
救われる心や、安らぎに導かれる心があることを
この仕事をとおして実感してるからこそ。

額縁という本来、脇役の立場であるものが前に出ることで

「 みえてるのに、みないものを、みえるようにする 」

気づきの場を作りたい。
普段は気づかないものに、忘れてはいけない本質がひそんでいることを感じてもらえたら・・・
作り手としてこれ以上の喜びにまさるものはないな、と思っているのです。

いま、暮らしている神戸でひらくことも考えましたが
自分にとっての「心象風景」ともいえる景色のなかで飾りたい。
今回のガクブチ展は、いわば創作の再スタートでもあります。原点にもどる気持ちで、飾る場を選びました。

八ヶ岳の麓で。
majakkaの額縁とはすこしちがう額縁と。
出逢える場をつくります。

みなさまとお会いできることを愉しみにいたしております。

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まだ計画中の段階なのですが、期間中、額縁つくりのワークショップ等
できたら素敵だなあと考えています。

詳細は随時アップしていきますので
よろしくお願いいたします。

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【 えほんミュージアム清里 】・・・WEBサイトこちらから


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2017-12-25

ギャラリー巡りで出会う作品を飾る額縁

こんにちは。
majakkaのオーダーメイド額縁です。

今回は、美術館・ギャラリー巡りが好きなかたに届きますように。
そんなお話です。

鑑賞だけではなく
観ることで、その作品に心動かされ、
いつも眺められる手元に置いておきたい。
という気持ちから、作品を購入されるかたもいると思うんです。

そして、ワクワクした気持ちで、ともに家に帰ってきて
(展示終了後に手元に来るというケースもあります)

さあ、いざ、飾ろう!
となったとき、

「あれ?どう飾ろう?」
「飾りたいのに、何か違うなあ?」と。

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ギャラリー巡りで出会う作品を飾る額縁・majakkaオーダーメイド額縁

今回ご紹介する額縁は、まさにそんな額縁です。

作品展にいき、作品を購入され、
しばらくの間は、そのまま展示されていたときの状態で飾られていたそうです。

でも、時間の経過とともに、しっくりこない・・・
作品の良さが、飾られかたで、曇ってしまっているのかな?
もっと、作品を魅力的に息させるよう、飾りかたを変えたい。
とのご依頼でした。

もともとは、陶板の作品が
織り目のざっくりとした淡い青色のキャンバス地のまかれた板パネルに固定されていました。

松野真理さんという作家さんの生み出す作品の特徴をお客さまから伺いながら
お互いのイメージを、すり合わせていきます。

線のキリッとした版画作品に
作家さんご自身が見つけ、コレクションされている
趣きのある布・紙が、コラージュされた一体感が、
お客さまは気に入られている様子でした。

線のキリリは、作品の女性の視線のキリリ感にも響いていて
その線・視線の鋭さと、時に優しくポップな印象のコラージュの背景との調和が大切であることを、お話しを深めていくことでハッキリみえてきました。

もちろん、作家さんと同じ材料を揃えることはできません。
かといって、なんとなく「いいかな?」な無難な仕上がりも
もちろん求めていません。

majakkaさんにお任せしますので、
majakkaさんのセンスで活かして仕上げてください。
ということで、

手元のストックの布、紙、をひろげながら
あーでもない、こーでもない、考え
なかなかピンとこないなあ、ということで
新たに質感の面白い紙を探し求め。

材料を選ぶと、今度はそれぞれの布・紙の見えかた&見える分量を
少しずつ調整しては、

作品と背景が一体感を持ち、気持ちよく見えるバランスを探していきます。

ギャラリー巡りで出会う作品を飾る額縁・majakkaオーダーメイド額縁

額縁を製作し、そこにおさめるだけでなく
背景も作品の物語として、ともにおさめる。

お渡しする瞬間はドキドキします。
両手でフワッと受け取っていただける瞬間、
こちらの気持ちも、フワリとします。

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既存の額縁のマットボードを変更するだけでも、印象は変わり、
グッと良くなります。

作品展で購入したポストカードを、本格的な額縁におさめてくださるかたもいらっしゃいます。

簡単なところから、ちょっと挑戦してみても面白いですよ。

作品と出会った瞬間の感動や喜びが、気持ちの納得するかたちで
額縁におさまり、毎日、眺めることができる。
そんな感動を日々の暮らしのなかで、感じてもらいたい。

いつもそう思い続け、製作しています。

お気軽にご相談ください。

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2017年、今年最後のオーダーメイドの額縁製作ブログとなります。

「これを飾りたいんです」

というご依頼主の一言から始まる、額縁の物語。
たくさんの出会いに感謝。
巣立った額縁にエール。

今年もありがとうございました!
来年もよろしくお願いいたします!

みなさま、良い年をお迎えくださいませ。



majakka(マヤッカ)額縁作家・中原あずさ



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木の額縁
材種:タモ
その他使用材料:デニム布、木綿布、和紙、ろうけつ染め紙
サイズ:400×400×20㎜ 
参考価格:32,000円

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2017-12-04

はじめて見つけたものを飾る額縁

こんにちは。
majakkaのオーダーメイド額縁です。

しばらく更新に間があいてしまいました。
パソコンの故障で、バタバタしておりまして・・・

ようやく「いつもの」状態に戻ってまいりました。
また、よろしくお願いいたします。

さて、今回ご紹介する額縁は、
「きっと誰にでも、あるんだろうな」

そんな、こころあたたまる
想い出・記憶・気持ちがおさまる額縁です。

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「はじめて、見つけたものなんです。これを飾りたいんです」

保存が難しくて・・・
でも、ずっと持っていました。

出てきたものは、プラスチックの箱に入った四つ葉のクローバー。
きれいなドライフラワーになっていました。

しかし、茎はとても繊細で少しでも手荒に扱ってしまうと
茎と葉は外れ、葉もカサカサとくずれてしまいそうです。

でも、ずっとずっと、大切に保管していたんだろうな。
その気持ちが伝わってくるご依頼品でした。

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まず、全体の雰囲気を一緒に考えます。

あったかみのある、木の額縁が良いかな、と。

背景は、「布」をおすすめしました。
もし、お気に入りの思い出ある布があれば少しわけていただいて、
その布を使うこともできますよ、とお話ししながら。

木の額縁と、飾られるものと、検討しながら
布は、majakkaの製作で使うためにストックしてあるものから選びました。

四つ葉のクローバーを飾る木の額縁・majakkaオーダーメイド額縁

奥ゆきのある『箱額縁』は

そのひとにとっての、大切な想い出や記憶をおさめるための、
標本箱でもあると。

わたしは、考えています。

ひとつ、ひとつの、想いをお預かりして、
とくべつな『箱』を仕立て、そっと、おさめていく。
とても静謐な作業です。

おさめることで、想い出は
みえるかたちで、触れることはできないけれど
そのひとのそばに、永遠に寄りそいます。

わたしは、額縁は全ての人のためにあると思っています。
すべてのひとに、きっと、忘れられない、失くしたくない
唯一の大切なものがあると。

それをおさめ、飾るための箱として、額縁は存在しているし、
そのひと達の想いがどこかへ、迷子になってしまわないよう
わたしは額縁を作っています。

四つ葉のクローバーを飾る木の額縁・majakkaオーダーメイド額縁

完成した額縁をお渡しするときに訊きました。

「この四つ葉のクローバー、いつ見つけたものなんですか?」

「この子くらいのときかな」

そばには、4才くらいになるお子さまが寄りそっていました。

お母さんが、そう。あなたくらいの年齢のときに。
はじめて、見つけた四つ葉のクローバー。

わたしたち大人が見失ってしまいそうなものも
こどもの頃のわたしたち、
そして、こどもたちは
みつけているんだな。

あなたの想い出の「もの」は、なんですか?


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箱型・木の額縁
材種:タモ
その他使用材料:麻布
サイズ:160×110×30㎜ 
参考価格:14,500円

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2017-10-25

亡き人を想う飾る、額縁に

こんにちは。
majakkaのオーダーメイド額縁です。

ひとは、なぜ飾るんだろう。
なぜ、飾るという「行為」をするのだろう。

ということと、いつも真剣に向かい合っています。

わたしには2つ齢の離れた姉がいました。
姉は数年前に亡くなりました。
4人家族のなかで、誰よりも先にいなくなってしまうんだろうな、
という気持ちの整理はついていたけれど
実際にその時を迎えると、気持ちはついていかなかったなあと思い出すのです。

そして、整理がついていないからでしょうか、
姉の姿を飾る、自分のための額縁が、いまだに作れないのです。

そう。
なぜ飾るのか。
自分自身の気持ち・心の整理をつけるために
飾るのでは、ないでしょうか。

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前置きが長くなってしまいましたが、
今回、ご紹介する額縁、
ご依頼のされかたが、とても素敵だったんです。

亡きお父様とお母様とお兄様を、ひとつの額縁に飾りたい。
そして、真珠も一緒に飾りたい、と。

真珠?
お話しを伺うと、
お父様がお母様に贈られたものとのことでした。

わたしに託されたけれど、これはわたしではなく母が持つべきもの。
だから、額縁に一緒に飾りたい、と。

糸からはずされて保管されていた真珠を
ぱらりぱらりと自然にまくような
そんな印象で布に縫い付けていきました。

亡き人を想う飾る、額縁・majakkaオーダーメイド額縁


亡き人を飾る、遺影には、こんなかたちでは…
という既成概念があるのかもしれません。

でも、その写真を大切にそばに置くのは
そのかたと、いちばん近くにいた親しいかたのはず。

だからこそ、既成概念で飾りかたを決めるのではなく
そのひとにとって、
いちばん寄りそえるかたちにすることが大切なのではないかと思うのです。

ご依頼主の希望で、青色に仕上げた清々しい額縁。

亡き人を想う飾る、額縁・majakkaオーダーメイド額縁


額縁は誰のためにあるのか。
そのひと自身のためにあると。

いつか、わたし自身にも
姉の姿を飾る額縁を作りたいな、そう思うのです。


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色の額縁
サイズ:130×130×40㎜ 
参考価格:42,000円

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2017-10-11

気持ちを贈る額縁

こんにちは。
majakkaのオーダーメイド額縁です。

自分の気持ちを伝えるために
手紙を書くような想いで・・・
自分の気持ちを贈る、額縁をつくる。

そっと差し出されたものは
ちいさな、くるみボタンでした。

「妻が手作りしているものなんです」

ひと針ひと針、丁寧に刺繍されたものが
ボタンに仕立てられていました。

このボタンを額縁に飾り、奥さまに贈りたい。
旦那さまの、やさしい気持ちがフワーッと伝わってきました。

季節は冬。

「クリスマスに間に合うでしょうか?」

そう。
クリスマスの贈りものなのです。

手作りのボタンを飾る箱型額縁・majakkaオーダーメイド額縁

額縁自体は、立てて置いて飾れるちいさなもの。
構造・サイズ感はすぐ決まりました。

お客さまは、ぐるり店内を見回して、しばらく考えます。

「出すぎず、引っ込みすぎず、そんな額縁に」

ごくごく当たり前の普通の額縁ではなく
でも、あまりに「前に出てしまう」個性の強すぎる額縁でもなく。

飾る中身をひきたてながら
ここで作る(majakkaで)他にはない、特別なものを希望されていました。

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オーダーメイドは、足し算と引き算であると考えています。

どう飾るか、構造を考え、
お客さまの好みを背景に、中身とのバランスをみて
あの要素も欲しい、これも加えよう・・・

まず、必要と思われることを全てプラスして行く作業を、
足し算のアタマで考えます。

そして、そこから
本当に必要なことを、見い出していきます。
足し算で盛って盛られ、影に隠れてしまいがちな「主役」を前に出すために。

主役(飾られるもの)が活きるために
必要なもの・要素は何か。
すこしずつ、余分なものをそぎ落としていく、引き算の行為です。

足して、引いて、
オーダーメイドはバランスです。

majakkaの額縁は、たしかに個性的なものが多くあります。

でも、その個性ばかりが目立ってしまっても
お客さまの、欲しいと感じるものに近づいていなければ
無駄にうるさい額縁になってしまうし、逆も然り。

シンプルすぎては、せっかくのオーダーメイドなのに
なにか物足りない・・・と。

この狭間で、考えます。

手作りのボタンを飾る箱型額縁・majakkaオーダーメイド額縁

クリスマスの朝に、奥さまからお写真とともに
メールが届きました。

「額縁ありがとう。」

お客さまの気持ちと
つながる、うつくしい瞬間です。



・・・・・・・・・

気持ちを贈る。
贈りものの額縁のご依頼は、おはやめに。

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箱型・木の額縁
材種:タモ
その他使用材料:麻布・胡粉・膠
サイズ:130×130×40㎜ 
参考価格:25,000円

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2017-09-23

飾る大きなアルバム、という額縁

こんにちは。
majakkaのオーダーメイド額縁です。

たくさん一緒に考えて、迷って、悩んで・・・

だからこそ、納得する
本当に欲しかった額縁。が、完成しました。

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はじまりは、一本のお電話でした。

「オーダーメイドの額縁というのは、どういうものなのでしょう?」

つまり、どういうものを作ってもらえるのか?
ということを訊いてくださいました。

普通の額縁屋さんにも足を運んで
枠を選んで、見積りを出してもらったりもしたけれど
なんか、ちがう。
しっくりこない。
これかな?これでいいのかな?
そう思うなかで、ここmajakkaに辿り着いたそう。

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お電話の後、
ご家族でご来店をいただくと、
ご夫婦それぞれに、「こんなふうなものがいいな」の理想像が
それぞれに存在していることが、わかりました。

でも、壁に掛けるものは、ひとつ。
だからこそ、お互いが納得のいくものを作りあげなければ
想いはちぐはぐになってしまいます。

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今回、額縁をつくることの「背景」がお客さまにはありました。

まず、結婚5周年の記念として。
そして、子どもの工作や絵、家族写真を飾りたい。
さらに、子どもが大きくなったときには、贈りものとしたい。
という特別な想いのこもる額縁に仕上げたい。
とのことでした。

そんな背景があるため、
いわゆる、普通のモールディングの額縁・・・
サイズに合わせて切って組み上げて、はいどうぞ。

では、どうも納得がいかない。
ということが、伝わってきました。

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ご来店後は、メールというより
往復書簡のような、繊細なやりとりが続きます。

お客さまも、作り手も
お互いに納得のいくものを作りあげたい。
だからこそ、妥協することなく
ちいさな疑問も、どんどん投げてもらいながら
それをきちんと拾い集め、
言葉・文章として伝えていきます。

そう。
「これを作ります」という目に見えるかたちは
この時点では、見えていないのです。
たよりになるのは、
お互いの言葉にズレが生じないよう
そして、浮かび上がるビジョンが少しでも一致するよう
時間をかけてやりとりするメールが、かなめとなります。

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結果、完成したものは、ご夫婦ともに
ご納得・満足されるものとなりました。

飾る大きなアルバム、という額縁・majakka

しっかりと「木」感のある、
イミテーションの木ではない本物の木を望まれていたので、
無垢の木から、ゼロの状態から作ることのできる
ここmajakkaならではの額縁は、
本当に、お客さまのご希望にピタリと寄りそえるものとなりました。

また、板状の無垢の木から、かたちを切り出していくので
今回のご注文では、お客さまの書かれた断面図の図面をもとに
希望するかたちの額縁をつくりました。

飾る大きなアルバム、という額縁・majakka

ふわっとまるい、やさしい木面。
他のどこにもない
お客さまだけのオーダーメイドの額縁。

お渡しして、素直なご感想をいただけたとき、
額縁屋としての仕事は、やっと終わります。

完成が終わりではないのです。

お客さまの表情に
あー、こんなふうになったんだあ、という驚きと
満足のいくものができた、という安心感とよろこびと。

それらが、伝わってきたとき
ひとつの額縁が完成します。


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木の額縁(スペーサーあり・立体物も飾れる仕様)
材種:タモ(ホワイトオイル仕上げ)
サイズ:949×702×25㎜(A1サイズポスター対応サイズ) 
参考価格:80,000円

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2017-09-10

結婚式のウェルカムボードを飾ろう

こんにちは。
majakkaのオーダーメイド額縁です。

大切なものなのに、眠らせてしまってるものって、
ありますよね?

ぜひ、だしてあげましょう。
そのお手伝いを、額縁屋がいたしますよ♪

今回は、結婚式のウェルカムボードを
ご自宅に飾るために、額縁を作りました。

結婚式のウェルカムボードを飾る額縁・majakka

まず、飾るものを拝見させていただきながら
好きなイメージや雰囲気、色などをお伺いしていきます。

お店に展示してある額縁をみながら

「この色が良いかな」と。

こちら、ムーミンのハンカチを飾る額縁でした。

ハンカチを飾る額縁・majakka

マットな質感のミドリとグレーと、その上に、かすかな金の光沢の散りばる
静かで上品な印象の額縁です。

majakkaの「色の額縁」は、ありそうで
どこにもない色合いであることが特徴です。

こちらの額縁も遠くから眺めるとグレーです。
どこにでもありそうですよね、グレーなら。

でも、近くで見ると
色のにじみやかすれで表情が生まれていることが感じられます。

ハンカチを飾る額縁・majakka

額縁が決まると、あとはお任せで。
フォーマルな印象の華やかな光沢のあるベージュの布マットを選び仕上げました。

結婚式のウェルカムボードを飾る額縁・majakka

色の額縁は、手塗りの下地の質感がでます。
やわらかい曲線と、下地のぽってり感、たまり感。
これは均一なスプレー吹きつけのような作業では生まれない
手塗りならではの味わいで
わたしは、これをとても大切にしています。

結婚式のウェルカムボードを飾る額縁・majakka

結婚式の大切な瞬間を刻んだ想い出の品々。
写真や招待状や、お手紙・・・
今回ご依頼いただいたウェルカムボード・・・などなど
しなものが、それぞれにバラバラになって、しまわれていることはあると思うんです。

それらを「想い」のかたちとして、みえるかたちにして。
コラージュのように、写真とカードを組み合わせたり、
奥行きのある箱にしまいながら飾りながら、
そんな、ひとつにまとめる「飾るかたち」の額縁に仕立てることができますよ。

結婚式からが、また始まりです。
あたらしい暮らしに
大切な瞬間のつまった額縁を贈ります。

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色の額縁
サイズ:496×390㎜ 
参考価格:35,000円

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2017-08-29

土俵の屋根がついた!お相撲・額縁

こんにちは。
majakkaのオーダーメイド額縁です。

今回は、とってもオモシロイ額縁を作らせていただきました!
の記事です。

まず、完成のお写真。

土俵の屋根がついた・お相撲・額縁・majakka

中に飾られているものは、
ヒロ・ヤマガタさんの『相撲』の作品です。

色鮮やかなメルヘンな風景が多い印象だったので
このコミカルなお相撲の作品は、とても新鮮でした。

この作品は、もともと、キラキラの金色のアルミフレームにおさめられていました。

言葉は悪いのですが、ありきたりで無難な感じの額装でした。

お客さまもそれには満足のいかない様子で

「面白いものができるとイイな!だから、おまかせします!」

ということで、完全お任せで預からせていただきました。

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お客さまは、majakkaの額縁つくりのワークショップに参加されたことがあるかたで

majakkaでつくる額縁が他にはない「面白さ」があることを知っているかたでした。

(そのワークショップの様子のブログ記事・・・→こちらです
長文です。眺めていただけましたら幸いです)

ここで言う「面白さ」とは・・・

奇抜であったり、変であったり、
ウケを狙ってつくるものではありません。

majakkaでは既製の枠を切って、組み立てて、仕上げるワケではないので

【 ゼロから、つくることができるんです 】

中に飾られるものから、イメージがムクムクとわいてきます。

・ 木の額縁、色・質感はブラックウォールナットが似合うな
・ 土俵のイメージから、砂と縄紐を使ったらステキだぞ
・ 砂地にはアクセントになる模様を入れたらカッコよくなるんじゃないか?

ここまでは普通です。

で、ここからでした。
作品を、じーっと見ていました。

「屋根がないなあ・・・」

もちろん、これは作品ですので、関係ないものを勝手に加筆したり侵すことは許されません。

でも「額縁として」屋根がついていたら、面白いな。
と、思ったんです。

それをお客さまにお伝えしたら

「面白い!やってやって!屋根つけてください」

ということになったんです。

土俵の屋根がついた・お相撲・額縁・majakka

額縁のふちと同じ、ブラックウォールナットを主に使って
おもちゃっぽく、ペーパークラフトっぽく、ならないよう慎重に作ります。

作品と見合せながら、大きさや質感を確かめます。

屋根をつけることで、作品の見栄えが落ちたら本末転倒です。
「ある」ことで、活きるものを作ることが本命です。

土俵の屋根がついた・お相撲・額縁・majakka

完成した額縁におさめた様子です。

もちろん作品には接しないよう空間をもたせ、マットボードに屋根を固定します。

ドールハウスを作っている気分でしょうか。
ワクワクが止まりません。

土俵の屋根がついた・お相撲・額縁・majakka

ふちの仕上げは、最初に抱いたイメージ通り
砂+彫り+縄紐 で、仕上げています。

どこまでも、どこにも、手を抜かず、こだわりぬいて完成した
お相撲・額縁。

とてもお時間はかかりましたが
お客さまは、とっても喜んでくださいました。

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お客さまから、こんなご感想をいただきました。


おすもう額縁が家に来て、1ヶ月になります。
はじめは、玄関の飾り棚に飾ってみましたが、ライトもあり、ステキだけど・・・
みんなが見ない・・・それはちょっと違うかな~と。
家族が集まるリビングにどーん!と。
落ち着きました。飾る場所も大切ですね。
これから経年変化していく姿も楽しみです。

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ありがたいです、本当に。

みんなが見る場所に、居る場所に、大切なものを飾る。

「こう飾ってください」と、お客さまに強制することは決してないです。
でも、とても愛着を持って、飾る場を選んでいただいている風景が伝わってくるのです。

どんなに形が凝っていても、額縁は「枠」なんです。

でも、それを受け取った人にとって、飾る場において、
額縁という枠は、特別な存在となるような気がします。

今回もまた素晴らしい仕事ができました。

ありがとうございました!

土俵の屋根がついた・お相撲・額縁・majakka

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その後・・・

お客さまから、実際にお部屋に飾っている様子のお写真が届きました。

土俵の屋根がついた・お相撲・額縁・majakka

気持ちよいなあ!
本当に心地よい空間に、気持ちよさそうに飾ってもらっている!

とてもうれしくて。
感謝・感謝! の気持ちでいっぱいです。


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箱型・木の額縁
材種:ブラックウォールナット(蜜ろうワックス仕上げ)
その他使用材料:胡粉・膠・ヘナ・麻ひも
サイズ:485×470×25㎜ 
参考価格:88,000円

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2017-08-15

クロスステッチ刺繍を飾る額縁

こんにちは。
majakkaのオーダーメイド額縁です。

クロスステッチ刺繍を飾る木の額縁・majakka

お母さまが、ひと針ひと針、仕上げた
クロスステッチ刺繍の作品を

いつでも眺められるように。

いままでの古い額縁から、あたらしい額縁へ。
娘さまから、お母さまへの贈りものとなる額縁を
作らさせていただきました。

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< お客さまの希望 >

①現状の額縁は、賞状額のような暗色でツヤ感があり
 仰々しく、正直、あっていないなあ・・・の印象だったので・・・

②あかるくて、あったかい印象のものに変えたい

③木の額縁が良いけれど、シンプルすぎても面白くないし、
 でしゃばりすぎても・・・

④額縁は壁に掛けるのではなく、台に置いて飾りたい

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これらのご希望を考慮して
色味に個性のあるブラックチェリーを選びました。

時間の経過とともに、じょじょに赤く濃く
色味の深くなる木材です。

形状は、作品に向かって階段状にせまっていく
陰影と奥行きの出るドラマチックなかたちに。

置き台は、額縁のサイズ、安定感、角度のバランスを見ながら製作しました。

額縁と置き台・majakka

裏から見ると、こんな仕上がりです。

額縁と置き台・majakka

どこに、どんなふうに飾るのか。
飾りかたは、ひとつではありません。
ご希望にそえるかたちをご提案してまいります。
ぜひ、お気軽にご相談ください。

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完成した額縁と対面されると
いままで見慣れていた現状の額縁と
景色がガラリとあかるく変わったことを
とても実感されている様子でした。

「飾る」ということは、
ただ、枠におさめるだけではないと思っています。

飾るもの、眺める人の気持ち、まわりの空気
それらすべてが気持ちよく生きることだと。

だからこそ、
飾るもの、ひとつひとつにあわせて
じっくり時間をかけて製作しています。

飾るものと、対話している。
そんな感じです。

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木の額縁
材種:ブラックチェリー
サイズ:540×440×25㎜ 
参考価格:36,000円(置き台別途 3,500円)

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2017-07-27

ハワイの車のナンバープレートを飾る額縁

こんにちは。
majakkaのオーダーメイド額縁です。

ハワイの車のナンバープレートを飾る額縁・majakka

2度目に、ハワイに訪れたときに見つけました。
とのことでした。
お客さまにとっての大切なナンバー「417」の刻まれた
ハワイの車のナンバープレート。

レプリカではなく本当に使われていたユーズド品なので
簡単にポコポコ出会えるものでもなく。

見つけたときは、おおおー!となったといいます。
さっそく、帰って来て、お部屋に置くのですが
あれれ?なんか、しっくりこない。

とても大切なものなのに
「そのまま」置くだけでは、なにか物足りない。

そこで思いついたのが、「額縁だった!」ということで
今回、ご依頼をいただきました。

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オーダーメイドといえど、いろいろなパターンがあります。

図面とまではいかないけれど
お客さまの理想とする欲しいかたちやサイズがしっかり見えていて
それに倣って製作を進めるタイプと。

飾るものに合わせて、好みをお伺いしながら
色・材質・サイズ・仕上がりの雰囲気を、ともに考え決めていくタイプと。

完全な、お任せと。

今回は、③のお任せでした。
以前に2点の額縁を製作させていただいている経緯もあり
全幅の信頼を寄せていただくなかで作る
作り手冥利に尽きる製作となりました。

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飾る空間、お部屋の様子のお写真をいただいていたので
「こんなふうに魅せたい」というかたちは
すぐにアタマのなかに構築されていました。

それにしたがって、おさめる箱となる額縁のサイズを決め、
(箱型額縁は奥行き・深さが要です)
重要な部分は、色と質感だな、と感じながら
サンプルを作りながら、プレートの背景となる
荒れた木肌の雰囲気を調整しました。

ハワイの車のナンバープレートを飾る額縁・majakka

「紐」のイメージも早い段階からアタマにはありました。
これが在ることでプレートが引き立ち、
ひとつのものとして「プレート・背景・紐・額縁」
これらが一体感とならなければ意味はありません。

何度も、紐の結びから配置、ボリュームを検討して「ここに」落ち着かせました。

在ると無いの違いは、とても大きいので慎重な作業です。

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こうして、完全なるお任せの額縁は
ご依頼主のもとに、帰っていくことに。

そう、帰るんです。

裸のままだった、「大切なもの」に
額縁という特別な衣を着せて、おかえしするんです。

抱えきれないほどの感謝の言葉と気持ちを
作り手のもとに残し

お客さまは、飾られたお写真を、すぐに送ってくださいました。

ハワイの車のナンバープレートを飾る額縁・majakka

大切なものとしての実感を
たしかなものとして、高めること。

そのまま「置いておく」だけでは、あまり高まらず
どうにかならないかな・・・
と、思っていたそうです。

でも、この飾られた様子を見て、実感度はつよく伝わってきました。

もうひとつ、
以前、作らせていただいた額縁の飾られた様子も送ってくださいました。

キャンバスとブローチを飾る箱型額縁・majakka

あまりにうつくしくて
あまりに神々しくて
光りの帯が、みちびかれるようで。

キャンバスとブローチを飾る箱型額縁・majakka

言葉を失いました。

ありがとうございました。
その一言をお伝えするのに、お時間がかかるほどの
うれしさとよろこびと

ご依頼主の「ものである」という深い実感を。

作り手に刻む仕事となりました。



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箱型・木の額縁
材種:タモ(ナチュラルオイル仕上げ)
サイズ:439×286×45㎜ 
参考価格:35,000円

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2017-07-25

眼で愉しむレコードジャケットを飾る額縁・2

2015年9月に投稿した記事を、あらためて。

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前回の続き、額縁を仕立てるキッカケから
今回は、どのように作りあげていったのか。
その経緯をお話しします。

どう魅せるのか。
お客さまからお預かりした図面やサイズ一覧、
メールのやりとりを重ね、みえてくるものは・・・?

                    ・・・・・記事全文はこちらから

オーダーメイドの額縁を作る・majakka

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2017-07-20

眼で愉しむレコードジャケットを飾る額縁・1

2015年9月に投稿した記事を、あらためて。

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大好きだった大切なものとの
付き合いかた、愉しみかたが
「聴く」から「観る」へ・・・

そんな「変化」が、
飾ること、額縁を仕立てることのキッカケになりました。

今回ご紹介する額縁は
アナログレコードのジャケットを飾る額縁です。

まずは、お客さまのお手紙からご紹介します。
ご注文いただいた額縁が手元に届き、
実際にお部屋に飾ってみて・・・

                    ・・・・・記事全文はこちらから

レコードジャケットを飾る額縁・majakka

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2017-07-17

『箱・額縁』 に立体を飾る

2015年11月に投稿した記事を、あらためて。

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額縁、いろいろ作っておりますが

「なにが得意ですか?」

と訊かれたら、迷わず、
箱型の額縁!と、こたえます。

額縁の形状が箱のように奥行きがあり
立体物を飾れる額縁です。

今回ご紹介する額縁は、
まず、ご依頼方法が面白いんです。

「額縁で、わたし(ご依頼主)を表現してください」

とのこと。
さて、いったい、どんな額縁が完成したのでしょうか?

                    ・・・・・記事全文はこちらから

箱型額縁に飾るパーツ・majakka

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2017-07-13

質感のある額縁に写真を

こんにちは。
majakkaのオーダーメイド額縁です。

質感ある色の額縁・majakka

A4サイズの写真の額縁です。
希望のお色をお伺いし、あとはお任せで作らせていただきました。

色の額縁は
無垢の何も色の塗られていない状態の木枠に
胡粉とニカワを練った下地を塗り
その上に、色を重ねていきます。

色はカラーサンプル等があって
そこからお客さまに選んでもらって塗る。
という機械的なものではなく、

中に飾られるものの色みを重視し、
そこに、飾る空間のお部屋の色調、お客さまの好みの色をプラスして検討していきます。

質感ある色の額縁・majakka

今回の額縁は「緑」です。

緑一色を均一に塗るのではなく
複数の色を重ねるので、結果的に深みのある
よくわからない色になります。

また、仕上げ方も、光沢を持たせたり
しっとりマットであったり
砂っぽい印象だったり
光沢感もあるのに、なぜかマットだったり。

それらの仕上げもプラスされ
ますます、よくわからない色が生まれます。

わたしは、この「よくわからない色」というのが大好きです。
こちらの額縁も、もちろん、緑色に見えるのですが
見方によっては、明るく白っぽかったり
光沢があるのに、見方によってはマットです。

そんな曖昧さが、ゆらぎとでもいうのでしょうか。
いつも同じ空間に在って、見飽きない存在になる所以のような気がします。

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さらに質感を持たせるために
下地塗りの段階で、麻の縄紐を飾りとして埋め込んでいます。
自然な凹凸が意図しない陰影を生んで
ゆたかな表情になります。

額縁、お写真ともに、強い印象のもので
ここに紙のマットボードを合わせてしまうと、
のっぺりした印象になってしまうので
マットボードにも質感を持たせ、粗い織り目の布マットボードを。

質感ある色の額縁・majakka

色の額縁は、
ひとつひとつに個性のある、個性の強い額縁です。

でも、それは合せることが難しい。
というわけでは決してありません。

飾られるもの・飾る場所・好きな色
それぞれのバランスを整えていくことで
おのずと「色」が、見えてきます。

色で人を癒す。
まるで、カラーセラピーのようですね。


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色の額縁
サイズ:538×438㎜ 
参考価格:52,000円

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