majakkaのオーダーメイド額縁です。
A4サイズの写真の額縁です。
希望のお色をお伺いし、あとはお任せで作らせていただきました。
色の額縁は
無垢の何も色の塗られていない状態の木枠に
胡粉とニカワを練った下地を塗り
その上に、色を重ねていきます。
色はカラーサンプル等があって
そこからお客さまに選んでもらって塗る。
という機械的なものではなく、
中に飾られるものの色みを重視し、
そこに、飾る空間のお部屋の色調、お客さまの好みの色をプラスして検討していきます。
今回の額縁は「緑」です。
緑一色を均一に塗るのではなく
複数の色を重ねるので、結果的に深みのある
よくわからない色になります。
また、仕上げ方も、光沢を持たせたり
しっとりマットであったり
砂っぽい印象だったり
光沢感もあるのに、なぜかマットだったり。
それらの仕上げもプラスされ
ますます、よくわからない色が生まれます。
わたしは、この「よくわからない色」というのが大好きです。
こちらの額縁も、もちろん、緑色に見えるのですが
見方によっては、明るく白っぽかったり
光沢があるのに、見方によってはマットです。
そんな曖昧さが、ゆらぎとでもいうのでしょうか。
いつも同じ空間に在って、見飽きない存在になる所以のような気がします。
------------------
さらに質感を持たせるために
下地塗りの段階で、麻の縄紐を飾りとして埋め込んでいます。
自然な凹凸が意図しない陰影を生んで
ゆたかな表情になります。
額縁、お写真ともに、強い印象のもので
ここに紙のマットボードを合わせてしまうと、
のっぺりした印象になってしまうので
マットボードにも質感を持たせ、粗い織り目の布マットボードを。
色の額縁は、
ひとつひとつに個性のある、個性の強い額縁です。
でも、それは合せることが難しい。
というわけでは決してありません。
飾られるもの・飾る場所・好きな色
それぞれのバランスを整えていくことで
おのずと「色」が、見えてきます。
色で人を癒す。
まるで、カラーセラピーのようですね。
0 件のコメント:
コメントを投稿